日本ではあまり見かけなくなったかつての名車たち。あの車たちは、日本だけでなく今なお海外でも人気は収まることを知らない。日々価格が上昇し続けている。貴方の車庫に眠っているなんてことはないだろうか。今回は海外で値上がりしている1980年代の車両をいくつかご紹介しよう。
トヨタAE86

頭文字Dに登場したトヨタAE86は、今買えるホットハッチの中で最高のバジェットモデルかもしれない。完璧なドリフトカーを作るための素晴らしい味付けを提供してくれる。そして足回りがヨレヨレになってしまうほどのパワーを生み出すこともない。これからも自動車史にその名を刻むのは間違いない。
112馬力の1.6リッター直列4気筒エンジンを楽しむために、フロントエンジン・後輪駆動という完璧な構成。ここからさらに価格が上がる前に手に入れておきたい1台。
日産スカイラインR31

日産スカイラインR31 GTS-R
イグニッションモデルR32 GT-Rが登場する直前、ストリートの扉を開いたのがこのクルマだった。わすれられがちだが、間違いなく日産史上最高のスポーツカーのひとつであることに違いない。GTS-Rは通常のR31スカイラインのホモロゲーションバージョンで、日産がレースに参戦するために作られた。生産台数は900台にも満たない。2.0リッター直列6気筒エンジンを搭載し、未来的なスタイリングと軽快な走り。そのスタイルで80年代のクールな日本車の1台となった。
トヨタ スープラ A70

A80が誕生する前。トヨタ・スープラA70は、その超有名な後継車に影響を与えた。7年の歳月をかけて製造された3.0リッター6気筒エンジンが発揮した235psのパワー。当時としてはとびきりの速さで、車重はA80より約30キロほど軽い。多少の錆とオドメーターの数字を気にしなければ、80年代にひとっ飛びだ。
マツダRX-7

1985年に登場した2代目マツダRX-7。この車はマツダの素晴らしさを世界に知らしめた最初の1台でもある。2.4リッターのロータリーエンジンを搭載し、見た目だけでなくサウンドも素晴らしかった。
そしてマツダはRX-7 GTOレーシングカーも製作した。4ロータリエンジンを搭載し、1馬力あたり2kg弱という当時としては非常識なパワーウェイトを実現した。フーニガンが所有するこの時代のマツダRX-7は、3度のエンジンスワップにも耐えた。
シルビア S13

ドリフトカーの最高峰のひとつ。ポテンシャルを余すところなく引き出せれば、最高のドリフトができるのは確実だろう。ドリフトカーを作るのに最適な後輪駆動ベースであることはもちろん。標準のS13は2.0リッター直列4気筒により、最高出力205ps。この車の良いところはもう一つ。それは改造パーツが溢れているところだ。何十年経った今でも、ネットを見ればあちらこちらに転がっている。