高級車はあらゆる階層の人々の間でますます人気が高まっています。ほとんどの人にとって真新しいモデルは手の届かないものですが、高級車に伴う恐ろしい「価値の低下」のおかげで、古い車は新しいファミリーセダンより簡単に安く手に入ります。これらは素晴らしいマシンですが、その多くは信頼性が非常に低く、長期的には頼りになりません。
本稿ではアメリカの市場調査会社「JD Power」などが公表しているデータをもとに、信頼性の低いヨーロッパの高級車を5台リストアップしてみました。現在では安くなった高級車に乗り換えをお考えの方は要チェックです!
※自動車に限った事ではありませんが、物には個体差というのがあります。あくまで参考程度にお考え下さい。
2003-2012 マセラティ クアトロポルテ
クアトロポルテは日本人カーデザイナー・奥山清行氏がデザインした個性が豊かな車です。4.2 リッターまたは 4.7 リッターのフェラーリ製V8エンジンが搭載されていました。
「デュオセレクト」と呼ばれるセミオートマチックトランスミッションと組み合わせることで、1960 年代のオリジナル クアトロポルテの伝統を継承した、純粋なドライビング エクスペリエンスを目指しました。きびきびしているだけでなく、高級な素材で作られており、それが価格に反映されていました。
中古車価格は100万円台からあり、格安でフェラーリエンジンの官能的なサウンドを体感できると聞くとお得に感じます。
信頼性
しかし、マセラティ・クアトロポルテには問題がたくさんあります。初期の車には故障する傾向があり、電気的な問題がよくありました。また、この車は 2000 年代初頭の車なので、現在ではインフォテインメント システムが信じられないほど時代遅れに見え、故障する可能性も高くなります。
さらに、情けない燃費、ぎくしゃくするミッション、そしてこのご時世にイタリアの 4 ドア スーパーカーを走り続けるための天文学的なメンテナンス費用が加わり、財布の負担は深刻になります。
- リコール数: 20
- 問題オーナーレポート:デュオセレクトの2万kmごとごとのクラッチ交換(20万〜30万円)、デュオセレクト アクチュエーター ポンプの問題、デュオセレクト オイル漏れ。
2010-2020 アストンマーティン ラピード
ラピードは、巨大なエンジンを搭載した 4 ドア スーパーカーであるという点で、クアトロポルテとよく似ています。5.9 リッター V12 を搭載したラピードは、0-100km加速で5.2秒、最高速は296km/hを達成しました。現在では中古車価格が600万円台からあり、新車価格が2000万~3000万円だったことを考えると、手に入れやすくなりました。
信頼性
しかし、すぐに問題が発生します。”引き伸ばされた” 2 ドアであるため、インテリアはやや窮屈で、乗り心地は厳しく、美しく作られている一方で、ラピードは購入後にトラブルに見舞われる可能性があります。機械的な問題、特にギアボックスやその他のドライブトレインの問題はよくあることです。交換部品の不足などにより、たとえ小さなの修理でも7桁の費用がかかる可能性があります。
- リコール数: 18
- 問題オーナーレポート: CAT モジュールの故障、ワイパーの腐食、衛星ナビゲーションの故障、電動シート制御の問題。
2002-2010 ポルシェ カイエン
初代カイエンは、その外観と、基本的にフォルクスワーゲン・トゥアレグのより高価でわずかに豪華なバージョンであるという事実を考慮すると、マスコミや評論家からは当然のことながらさまざまな評価を受けました。そ
れにもかかわらず、この車はポルシェにとって販売面で大きな成功を収め、初代ボクスターと並んでポルシェを救った車のひとつでした。
この初代カイエンは現在最も安く手に入るポルシェであり、その価格は50万円と非常に安価です。
信頼性
しかし、問題はすぐに始まります。主な問題は、カイエン Sに搭載されている 4.5 リッター V8 エンジンで、問題があることでよく知られていました。このエンジンには電気的な問題がよくあり、エンジンが完全に故障することさえ知られていました。そうなると天文学的な金額を請求されるので、避けた方が良いでしょう。
- リコール数: 9
- 問題オーナーレポート: トランスミッションの故障、エンジンの故障、電気的問題、ディファレンシャルの漏れ
画像出典:マセラティ・アストンマーチン・ポルシェ