自動車業界において、カスタマイズと革新は常に注目を浴びる要因となります。特に、その道を拓いたアーティストやカスタマイズ愛好家たちの作品は、独自性と芸術性を見せつけます。しかし、このロールスロイス ファントムの6×6オフローダーへの変身は、その頂点を極めたと言えるでしょう。
この作品の制作者は何者なのか?
車のカスタマイズを専門とするアーティスト、アレクサンドル ダントンが手掛けたこのロールスロイス ファントム6×6は、その風貌からしても一際目を引きます。車両の普通は4つの車輪しか持たないため、6×6への変換は非常に異例でありながら、その完成度は驚くべきものです。この驚愕の車両は、カーディップのガレージに駐車され、そのカスタマイズの才能を世界に示すアレクサンドル ダントンの作品となっています。
アレクサンドルは自身のキャリアを15年前にスタートし、フランスのアルデシュにある個人の城で約47のカスタム作品を完成させました。彼の作品には、ランドローバー ディフェンダーを6×6に変身させたものや、フェラーリ・モデナをSP2に改造したもの、そしてランボルギーニ・エスパーダをラットロッドに変えたものなどが含まれています。
より広く、より長く
このファントム 6×6 は、2005年モデルのファントムをベースに製作されました。このプロジェクトには、他の車から部品を借用する必要があり、2005年式 BMW 7シリーズのリアアクスルなどが使用されました。まず、ファントムは分解され、その後拡張が行われ、その結果、長さ6.3メートル、幅2.3メートルの6×6の作品が完成しました。
外観の特徴として、サイドスカート、巨大なルーフラック、フロントバンパーバー、牽引ヒッチ、さらにフロントガラス上に取り付けられた巨大なLEDバーが挙げられます。さらに、カスタムメイドのアルミニウム製フロントフェンダーとボディフェンダーは、ファントムにワイドボディの効果をもたらし、巨大な24インチホイールのセットと組み合わさり、車のマットブラック仕上げに脅威的なコントラストをもたらしました。
ファントム 6×6 には、黄色のヘッドライトとブラックアウトされたフロントグリルが装備されており、その外観はまさに圧倒的です。この謎めいたファントム 6×6 の内部には、明るいオレンジ色の革張りが採用されており、ステアリングホイールはワニ革で包まれ、センターコンソールはヘビ革で覆われています。
まさに野獣のような存在
このロールスロイス ファントム 6×6 のパワーは、2005年モデルの6.8リッターV-12エンジンから供給され、最大453馬力の出力を発揮します。エンジンには金箔で覆われた斬新なデザインが施されており、独自性を際立たせています。
アレクサンドルはこのプロジェクトに1年を費やし、その後3か月間をかけてこの驚異的な作品を完成させました。ロールスロイス ファントム 6×6 は、カスタマイズとアートの境界を超えた、まさに野獣のような存在です。その風貌とパフォーマンスは、自動車業界における芸術の新たな頂点を切り拓いています。これからも、カスタムカーの世界では、驚きと驚嘆がつきまとうことでしょう。