空気で動く車?空気から電気を取り出す新技術とは

空気で動く車?空気から電気を取り出す新技術とは コラム
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大気汚染や気候変動などの環境破壊を最小限に抑えるために、多くの企業がガス自動車に代わるものとしてEVを宣伝しています。しかし、電気自動車の問題は山積みです。そのひとつが「航続距離不安」、つまり電力不足への不安でしょう。また、EV車のバッテリーが利用するリチウムの採掘による環境への害や人権侵害もあります。しかし、画期的な新技術がこれらの問題を解決できるかもしれません。それは、空気から電気を取り出すエア・パワー・カーです。

空気から電気を取り出す新技術

空気で動く車?空気から電気を取り出す新技術とは

持続可能で環境に優しいエネルギー源の発見は、自動車業界にとって重要な課題です。気候変動の脅威と国の政策により、多くの自動車メーカーが電気自動車に本格参入しています。

しかし、EVに使用されるリチウムやその他の材料の採掘には、前述の環境問題や人権問題の他にまだ問題があります。これが、現在EVが不足している理由のひとつで、需要はあるが供給がないことです。

この問題とは逆に、地球上には無限に供給される資源があります。それは私たちの身の回りのどこにでもある空気です。その空気から電気を取り出すことができる新技術によって、自動車を含む多くの産業に革命が起こる可能性があります。あなたは将来、空気で動く車に乗っているかもしれません。

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エアジェネ

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こう呼ばれている空気発電装置は、空気の湿気からエネルギーを取り出してクリーンなエネルギーを生産します。これは海外の科学者たちが雑誌にエアジェネの研究結果を載せ、発表されました。

数年前に発表された研究では、バクテリアを使って空気からエネルギーを供給できることが記されていました。しかし今回、2023年に発表された新たな研究でのAir-genデバイスはシリコンや木材など、ほぼあらゆる種類の材料を使用できるようです。親指の爪ほどの大きさで髪の毛一本よりも細いこの小さなデバイスは、シリコンや木材など、ほとんどどんな種類の材料でも利用できるようです。

この細く小さな装置は、物質を小さな粒子に粉砕することによって分子レベルで機能します。各デバイスには直径100ナノメートル以下の小さな穴が開いています。これは髪の毛の幅の1000分の1以下の大きさです。空気中の湿気から水分を取り込んだ後、水は穴を通過し、その結果エアージェンの上部と下部で電荷のバランスが崩れ、実質的に連続稼動する電池ができるようです。

いつでも自動車に電気を供給できる

充電

内燃機関を搭載した自動車は、給油所でガソリンを満タンにしなければなりません。EVは充電ステーションでの充電が必要です。そしてほとんどの電気自動車にとって、航続距離の問題はいまだに懸念が残っています。

しかし、この技術が開発されればこうしたことは問題ではなくなります。昼夜を問わず、どんな場所からでも継続的に電気を供給できます。空気はどこにでもあるため、森の中でも、山の上でも、遠く離れた道路でも、あるいは自動車の電源供給に必要な一般的な設備から遠く離れた場所でも、充電を続けることができます。

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装置の課題

空気で動く自動車に十分な電力を供給するためには、この小さな装置がたくさん必要です。家庭の電力を賄うためには、冷蔵庫ほどの大きさのデバイスをおよそ10億個必要とするようです。

しかし、空気を動力源とする自動車は一般的な住宅よりも少ないエネルギーしか必要としないため、デバイスの数も少なくて済見ます。また、研究チームは必要なデバイスの数を少なくし、スペースを少なくする方法の研究を続けています。今後の研究結果に注目です。

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