オーストラリアに住むスティーブは、数年前にホンダのVTECエンジンを搭載したクラシックミニを自作し、その出来栄えに誇りを持っていました。しかし、その作品はトルクステアリングの怪物で、運転には向いていませんでした。それに、VTECにスワップされたミニは、いまや遊び尽くされています。そこで彼は、自宅のガレージで独り、何か違うものを作ろうと思い立ち、フロントシートの後ろにスバルWRXのエンジンを詰め込んで、これまで見た中で最も印象的なエンジンスワップ・ミニを作り上げました。
ユニークなエンジンスワップ計画:ミニにスバルWRXエンジンを搭載!
彼はまずフルオリジナルのシャーシをむき出しにしました。そして、WRXのターボチャージャー付きボクサーエンジンが収まるかどうかを確認するために寸法を調整しました。
エンジンとトランスミッションが収まることがわかると、シートの後ろのフロアをカットし、エンジンを支え、シャーシを強化するためのカスタムボックスフレームの製作に取りかかりました。エンジンとトランスミッションは、ミニのボディやホイールベースに手を加えることなく収まったそうです。皮肉なことに、ミニのエンジンはスバルよりも作業がしやすいとのこと。クリアランスが広いだけでなく、リアハッチや室内のファイヤーウォールを通して、左右どちらからでもエンジンにアクセスできるのがその理由だそうです。
エンジンはほぼノーマルなので、最高出力は255ps、最大トルクは295lb-ft(400Nm)だが、車重が900kg前後の車では十分すぎるほどです。エンジンへの唯一の変更は、リアクォーターウインドウにエアインテークを備えた、トップマウントインタークーラーへのアップデートです。
純正部品はボディとワイパーモーターだけ
この車の魅力的な点のひとつは、サンルーフです。60年代のクラシックミニにはサンルーフが付いていなかったので、スティーブはBMW時代のR56ミニのルーフを購入しました。そして、そのサンルーフを切り取り、クラシックミニのルーフに溶接したのです。見た目がシームレスなだけでなく、機能も完璧です。
スティーブの仕事を言葉で正当に評価するのは不可能ですが、FullboostのYoutubeを見れば、いかによくできているかがわかると思います。外から見ると、60年代の紫色のミニを少し改造したように見えますが、ミニの純正部品はオリジナルのボディとワイパーモーターだけです。それ以外はすべてスティーブが自宅のガレージで製作したもので、エンジンスワップされたクラシックミニの中でも最も特徴的なもののひとつに違いありません。
画像出典:Fullboost