アブダビの運転者は、時速120kmの最低速度を守らずに運転した場合、来月から400ディルハム(約1万5000円)の罰金を科されます。
総工費、約764億円の高速道路
全長62kmにもおよび、アブダビとドバイを結ぶ4車線のシェイク モハメッド ビン ラシッド ロードでは2023年4月に新しい最低速度制限が発効し、2023 年5月1日から法律違反の自動車運転者に対して罰金が課されるようになりました。
アラブ首長国連邦のニュースメディア「The National」の報道によると、この新しい最低制限速度は、スピードの遅い車両が右側車線(アラブ首長国連邦は左ハンドル地域)を走ることを奨励し、スピードの速い車両が高速道路の左側車線を自由に走行できるよう設計されています。
アブダビとドバイを結ぶ4車線の高速道路の左側2車線には、標識による最低速度制限120km/hが適用されます。4車線すべての最高制限速度は140km/hです。ただし、大型車は一番右の車線に留まる必要があり、最大80km/hまでしか走行できません。
78%が新法に賛成
「最低速度の導入は、交通安全を高めることを目的としています。アブダビ警察のアル・ムハイリ長官は、「最低速度の導入は、交通安全の向上を目的としたもので、遅い車には適切な車線を使用するよう促すことになる」と述べています。
アブダビ警察は最低速度規制の導入に先立ち、オンライン投票を実施し、約3400人の回答者のうち78%が新法に賛成であることを明らかにしました。
日本における高速道路の最低速度
日本における高速道路の最低速度は道路交通法の第75条の4で規定されており、「高速自動車国道の本線車道においては、道路標識等により自動車の最低速度が指定されている区間にあつてはその最低速度に、その他の区間にあつては政令で定める最低速度に達しない速度で進行してはならない」とされています。
この政令で定める最低速度とは、道路交通法施行令の第27条の3にて「法第75条の4の政令で定める最低速度は、50キロメートル毎時とする」とされています。
これらの法律に違反すると、大型車で7,000円、普通車と二輪車は6,000円、小型特殊で5,000円の反則金に加え、違反点数が1点加算されます。
写真: アブダビ警察