車のダッシュボードの空気循環ボタンを使ってますか?使っていたとして、正しく使えているでしょうか。デザインは車種によって違います。また、古い車両ではボタン式ではなくレバーな場合もあります。このスイッチをオンにすると、車内に吹き込まれる空気が車外からではなく、車内を循環します。
暑い日に冷たい空気を車内全体に循環させる。寒い日に熱い空気を車内全体に循環させる。この場合は時間短縮の面でも効果的です。しかし、この小さなボタンは使い方を誤ると健康を害する可能性があります。
シックカー症候群

暑い日に車内を冷やすためにエアコンをつけるとしましょう。注意しなければならないのは、冷たい空気を循環させるために内気循環をオンにしっぱなしの状態です。クルマが自動的に再循環をオンにすることもあります。この状態が続くと危険な場合があります。
理由は、エアコンから出るホルムアルデヒドなどの有害物質です。ホルムアルデヒドやその他の有害物質は、空気を再循環させることで車外には放出されません。そしてこれは古い車両に限ったことではありません。新車でも起こりえます。この有害物質が原因でシックカー症候群を発症する可能性があります。発症すると、頭痛・めまい・嘔吐・せき・くしゃみ・鼻水・喉の痛み・目の痛み・目のかゆみ・発疹などの症状が現れます。
ベストなタイミングは?

車内の空気を再循環させることが危険なタイミングはいくつかあります。では、この機能を使うタイミングはいつなのでしょうか。今回は一部の例をご紹介します。
換気後
それはエアコンをオンにした後です。10分間ほど車内の空気をきちんと抜いてから、再循環ボタンを押しましょう。換気した後であれば車内の空気を循環させても問題ありません。エアコンフィルターの掃除・交換も忘れずに行いましょう。
渋滞時
渋滞中は有害な排気ガスを出す車が周りにたくさんいる状態です。内気循環にすることによって、外部の有害な空気を取り込まずに済みます。
花粉の時期
花粉症の方はすでにしていると思いますが内気循環をオンにすることによって花粉を多少ブロックできます。ただ、完全ではないので注意が必要です。
オートモードもある
内気循環ボタンの近くにAと書いてあるボタンはありませんか?このボタンを押すと、自動機能がオンになります。この機能は車の外気・内気温度センサーやマップセンサーを使い自動で内・外気を設定してくれます。