ブガッティは今週、ベイビー II カーボン エディションを発表。当然普通の人は入手できません。
オリジナルのブガッティ・ベイビー

約1世紀前の1926年。ブガッティの創設者のエットーレ・ブガッティは、4歳の息子ローランドのためにブガッティ・タイプ35のゴーカートバージョンを作りました。エットーレは1回限りのプレゼントとして制作しましたが、やがてブガッティの公式車両になりました。このゴーカートは1927年から1936年にかけて生産され、「ブガッティ・ベイビー」と名付けられました。
電動化モデル「ブガッティ ベイビー II」

そして月日は流れ、2019年。ジュネーブ国際モーターショーで「ブガッティ・ベイビー」の完全電動化モデル、「ブガッティ ベイビー II」がお披露目になりました。このベイビーIIは、1924年のオリジナル車をフル3Dスキャンして開発されたモデルです。また、ブガッティの公式製品として、最高品質の素材のみが使用され、各車は完璧に手作業で組み立てられた、500台の限定車です。もちろん、大人でも乗れるようになっています。リチウムイオン電池で動き、最高速度は、初心者モードで時速20キロ、上級モードで時速45キロに制限されています。価格もオモチャにしては高い、約370~730万円円でしたが、発表からわずか3週間で完売したモデルでした。
ベイビー II カーボン エディションが登場

ブガッティは今週、ベイビー II カーボン エディションを発表しました。これははブガッティ最後の内燃機関モデル、W16 ミストラルに敬意を表して作られたものです。ラジエーター、グリル、ダッシュボード、インテリア パネル、バックミラー マウントなどにカーボンが使われたモデルになります。ミストラルのオマージュともいわれるLEDヘッドライトや、インテリアにはビレット アルミニウム ペダルが採用されています。インテリアには、車台番号とモデル名が刻印されたカスタム刻印パネルもあります。

ブガッティ ベイビー II は電動であるため、インテリアを現代風にするためにいくつかの変更が加えられています。燃料圧力計はバッテリーのパーセンテージを表示し、オイルゲージはどれだけの電力が消費されているかを表示します。

このベイビー II カーボン エディションは、W16 Mistralを購入した99人のために用意されたものです。価格も約1170万円と高価ですが、W16ミストラルの7億円と比べると安く感じます。
画像出典:ブガッティ