「トランスフォーマー」シリーズでおなじみの黄色と黒のシボレー・カマロは、映画に登場する車の中で象徴的で認知度の高い車のひとつです。映画シリーズを通して、カマロは少しばかり変身を遂げたものの愛され続ける存在であり続けました。
1980年代に登場したオリジナルのバンブルビーは、フォルクスワーゲン・ビートルでした。しかし、最新の『トランスフォーマー』では、シボレー・カマロとして生まれ変わりました。
カマロが映画の中で劇的な変化を遂げたのはそれだけではありません。最初に1977年に登場したカマロは、その後コンセプトモデルとして生まれ変わり、さらに映画の中では黄色から琥珀色に近い色に変化しています。
バンブルビーはどんな姿になっても、どんな色になっても、ファンから愛され続け、ノスタルジーを呼び起こし続けました。
トランスフォーマー「バンブルビー」の歴史
バンブルビーは、80年代半ばにアニメシリーズ『トランスフォーマー』の主人公オートボットの一員として、初めて登場しました。この作品と後のアニメ映画(1986年)では、バンブルビーはフォルクスワーゲン・ビートルの姿で登場しました。
しかし、マイケル・ベイ監督が『トランスフォーマー』を映画化する際、バンブルビーはシボレー・カマロSSという新たな姿で登場しました。映画の特典映像の中でベイ監督は、オリジナルの姿は既存の象徴的な車を思い起こさせると述べています。
既存の象徴的な車とは映画「ラブ・バグ」のハービーです。比較されることを避け、新しいファンが『トランスフォーマー』シリーズに集中できるようにするため、彼はバンブルビーが少し目立つようにアップデートすることを決断したのです。
しかし、映画を通して、ベイ監督はバンブルビーの起源についての小ネタを忍ばせています。第1作でバンブルビーが初めて登場したとき、バンブルビーは自分を選んでもらうために、中古車販売店に侵入し、黄色のフォルクスワーゲン・ビートルの隣に止まりました。
店員がビートルを勧め始めた瞬間、自身を選んで欲しいバンブルビーは躊躇の無いドアパンをビートルにかましていました。
「バンブルビー」カマロの登場と開発秘話
シリーズ第1作の導入部では1974年製のカマロを使用しましたが、真の主役は、映画中にさらりとスキャンしてクラシックが変化した2006-2008年モデルでした。GMが公開したカマロコンセプトの滑らかなラインは、新型バンブルビーとして理想的なものでした。レトロな雰囲気を醸し出しつつも、性能面ではアップデートされたその美しい姿は、すぐに多くの人の心を掴み、おなじみのサンライズイエローの5代目モデルがバンブルビーの新しい姿となりました。
ここでバンブルビーは、自分の意思で異なる年式に変身できるという前例を作り、映画ごとや劇中に様々なカマロに変身するようになります。2009年の『リベンジ』では、新しいデザインのフロントバンパーを装着し、2011年の『ダークサイド・ムーン』では、黄色と黒の組み合わせから、より大きなストライプが入ったアンバートーンのカマロSSに変身するなど、その姿は進化し続けています。
同作品では、サイドミラーやリムがダークカラーになり、リアスポイラーも追加されるなど、車がグレードアップしています。また、それまでトランスフォーム時にしか使えなかった武器を、変身せずに車の姿で利用できる「バトルモード」を獲得しました。2014年の『ロストエイジ』では、よりアグレッシブでバルクアップしたルックスになりました。彼は、『最後の騎士王』(2017年)では2017年のシボレー・カマロとなり、その後、『バンブルビー』(2019年)では2019年のカマロ(1977年のクラシック・カマロも)となり、ルックスを更新しました。
ティーザートレーラーによると、シリーズ続編『ビースト覚醒』では、バンブルビーが1970年型シボレー・カマロで登場するとのことです。さらに、ライトバーを備えたオプションのオフロード・パッケージを装備し、チーターのそばで力強く走る姿が一瞬だけ映し出されます。バンブルビーのルックスは年々変化していますが、バンブルビーが世界中で愛されるトランスフォーマーの一人であることは間違いなく、そのカマロ姿は常に私たちの目を惹きつけてやみません。