ほとんどの車は、ある程度の衝撃を受けても大丈夫なように作られていますが、高速での事故など明らかな限界があります。ましてや高い場所から落ちてしまえば、原形をとどめるのは難しいでしょう。
しかし、とあるエンジニアは想像を絶する最も極端なテストの1つを車両に実施しました。彼はオペル・コルサを45mの高さから世界最強のトランポリンに落としました。車vs世界最強のトランポリン、勝つのはどっち?
元NASAエンジニア系Youtuber
「Car vs. World’s Strongest Trampoline」のYouTubeビデオは、発明者、エンジニア、教育者であるマーク・ロバー氏の発案によるもので、3,000万回以上再生されて話題になりました。彼の人気の YouTube チャンネルでは、日曜大工やガジェット、科学実験を特集しています。ロバー氏は NASA のエンジニアとして 9 年間勤務し、火星探査機キュリオシティの研究をしていました。彼はまた、Apple の自動運転車プロジェクトにも携わっていました。
彼のエンジニアリングの専門知識と創意工夫は、YouTubeの動画で十分に発揮されています。重量 2 トンの世界最強のトランポリンを作るために、彼とチームは、防弾チョッキに使用される素材であるケブラーで作られたマットを使用しました。
トランポリンには、144個の巨大なスプリングが備えられています。各スプリングは約200kgの重量を支えることができます。つまり、トランポリンは合計で約3トンの重量を支えることができることを意味します。
オペル・コルサの重量はそれよりもはるかに軽く約900kgです。つまりトランポリンは十分に衝撃に耐えられる計算です。ただしこれに加えて重力などの要素もあり、これが衝撃力に加わります。
オペル・コルサのデザイナーは日本人
オペル コルサは、多くの日本人には馴染みがないかもしれません。それもそのはずです。日本ではすでにトヨタがコルサの車名を登録しており、オペル・ヴィータの車種名で販売されました。デザイナーはなんとGMの日本人カーデザイナー、児玉英雄 氏によるものです。
前座
動画の「カードロップ」の部分は9:20から始まります。早々と車が落下する様子を見るのもいいですが、序盤でロバー氏がトランポリンとスタントについて、工学的に詳しく説明しているので、英語の勉強ついでに序盤から見る事をお勧めします。彼はまた、家の屋根から卵を落とした後、卵が地面に落ちるまでの時間を正確に予測する「能力」を例に挙げて、科学の美しさを雄弁に説明しています。
また、車が落下する前に、彼とチーム、および別のYouTube チャンネルのオーストラリアの科学者が、他の物体をトランポリンに落としました。彼らはボウリングボール1個とスイカ1個から始めて、ボウリングボール20個とスイカ20個に進みました。チームは、同時に数百個の水風船、水で満たされたヨガボール、大きな氷のブロック、大きなコンクリートボールなど、他のアイテムに進みました。
これらすべての落下において、トランポリンは衝突に容易に耐えました。また、水風船とスイカ以外のアイテムはトランポリンで跳ね返り、初期ダメージはありませんでした。水で満たされたヨガボールでさえ、最初にトランポリンから跳ね返ったときはまだ無傷でした. 地面に衝突する二次的な衝撃の後にのみ爆発しました。
バトルの行方
オーストラリア人の男性が「3, 2, 1!」と叫びます。オペル・コルサは段々とに落下していき、トランポリンに激突します。ヨガボールのように、最初は車がトランポリンで跳ね返り、ハッチバックのドアが開いた以外は大きな損傷はありませんでした。
ただし、跳ね返りを繰り返していくと大きなダメージを受けました。最終的に車はトランポリンを一周する外側の金属棒にぶつかり、360度反転してから直立して着陸しました。
トランポリンに関しては、世界最強の称号にふさわしいものでした。バーがわずかに曲がったり、いくつかのスプリングが伸びたりしたことを除けば、トランポリンは非常によく持ちこたえました。また、オペル・コルサが受けた打撃にもかかわらず、ほとんど無傷のままでした。したがって、トランポリンが戦いに勝ちました。
ロバー氏と彼のチームがこの車を選んだのは、他のほとんどの車両よりも軽量だったからでしょう。これがより屈強な車だった場合、どうなるのか見ものです。