【20代の車選び】中古編 ポルシェ・ケイマン(987型)を評論!

コラム
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2005年に登場したポルシェ・ケイマンは、同社フラッグシップである911の弟分的存在で、より日常でも扱える車だ。今現在の987型ポルシェ・ケイマンの中古車価格は180万円台からあり、20代でも購入できる車だと思う(実際に私も乗っている)。そこで今回はポルシェ・ケイマン(987型)を分析・評論していく。

グレード

前期

ケイマン

987.1cayman
© Porsche

ベースグレードや素ケイマンとも呼ばれる。2.7L 水平対向6気筒エンジンを搭載。最高出力は245PS。ミッションは5速MT(オプションで6速もあり)と5速ティプトロニックを搭載。車両重量はMTが1,360kg、ATが1,390kg。

ケイマン S

987.1 caymanS
© Porsche

エンジンが3.4Lになり、最高出力は295PS。ミッションはベースグレード同様、5速MT(オプションで6速もあり)と5速ティプトロニックを搭載。車両重量はMTが1,380kg、ATが1,410kg。

ケイマン S ポルシェデザインエディション1

987 porsche design
© Porsche

ケイマンSをベースに全世界777台の(日本は15台)限定車。エクステリアは黒を基調に黒のラインが入っている。オプションのPASM(ポルシェ アクティブ サスペンション マネージメント)と19インチの911ターボホイール標準装備。インテリアはポルシェデザインの腕時計をモチーフにしている。中古車市場ではめったに見たい。

ケイマン S スポーツ

caman sport
© Porsche

911GT3をイメージして作られた世界限定700台(日本は10台)のケイマンS。その名の通りケイマンSがベース。最高出力が303馬まで引き上げられ、PASM、スポーツデザインホイールが標準装備。車高は10mm低く設定されているモデル。こちらも中古車市場ではめったに見たい。

後期

ケイマン PDK

cayman pdk
© Porsche

2008年に発表された後期モデル。エンジンは2.9Lになり、馬力も245馬力→265馬力に上がった。ミッションが大きく変わり、MTが5速→6速へ、ATが5速ティプトロニックから7速PDK(デュアルクラッチ)へ変わった。エクステリアはフロント・リアのバンパーが変わり、ヘッドライトにも変更が施された。インテリアはステアリングやセンターコンソールのデザインが変更された。筆者の愛車もこれ。

ケイマン S PDK

cayman s pdk
© Porsche

エンジンが3.5Lに変更。馬力も295馬力→320馬力になった。ミッションはベースグレード同様MTが5速→6速へ、ATが5速ティプトロニックから7速PDK(デュアルクラッチ)に変わった。エクステリア・インテリアもベースグレード同様。

ケイマン R

cayman R
© Porsche

987ケイマンシリーズで最もスポーティーなモデル。ケイマンSのエンジンをパワーアップさせて330馬力に。オーディオレス、エアコンのオプション化、内装の簡易化等スパルタンな仕様だ。また車高が20mm低くなっており、LSDも標準装備されている。ケイマンSと比べ55kg軽いモデルだ。エクステリアはリアスポイラーが可変式ではなく固定式になっている。中古車市場価格もやや高め。

ケイマン S ブラックエディション

cayman black
© Porsche

全世界500台限定で発売された特別仕様車。その名の通りエクステリア・インテリアにブラックの装飾が所々施されている。エンジンはケイマンRと同じ330馬力仕様。中古車市場ではめったに見たい。

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エクステリア

cayman exterior
© Porsche

ケイマンのプロポーションは実にグラマラスだ。それでいてフロントフェイスは一発でポルシェだと分かるデザインだしキュートだ。サイドからの眺めも美しく、洗練されたデザインだ。お尻はボテっとしていて、リアバンパーには空気抵抗を低減する為穴が開いてる。ボディ背面はフラットな作りになっていたり、フロントホイールに風が当たらないようにストレーキがあったりと、エアロダイナミクスにも配慮された作りだ。

インテリア

筆者のケイマンのインテリア
筆者のケイマンのインテリア

987型ケイマンのインテリアは総じて高級感はあまり感じられない。というかポルシェのスポーツモデルはラグジュアリー感は薄い。ポルシェはラグジュアリーカーではなくスポーツカーだからだ。小物入れは必要最低限あるので問題はない。トランク容量も驚きの420Lと物がよく入る。例えば2人分のキャンプ道具を積む事も可能だ。有名な話だが、フロントのトランク(通称フロンク)には大人一人がすっぽり入るだけの容量がある。またエンジンが座席の後ろにあるためボンネットが低く視認性も良い。先述したようにエンジンが座席の後ろにあるため、夏場の車内の暑さが気になるところだが、暑さを感じたことはない。ケイマンは意外と実用性の高い車なのだ。

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装備・機能

ヘッドライト    キセノン    
オートヘッドライトなし
オートホールド一部あり(一定以上の勾配でホールド)
クルーズコントロールオプション(オートクルーズコントロール)
スマートキーなし(キーレス)
コーナーセンサーなし
バックカメラなし
シート本革パワーシート
シートヒーターあり
サウンドBOSE(オプション)
ちなみに筆者のケイマンの燃費は街乗り7km/L、高速で13km/L

壊れやすい箇所

cayman engine
筆者のケイマンのエンジン。

1. エンジン(前期によくある症状) 【200万円前後】

2.冷却類 【5~8万円前後】

3.デフオイル漏れ 【5万円前後】

4.スポーツクロノの針が落ちる 【20万円前後】

5.ストーンガードの劣化 【5千円前後】

※あくまで参考値

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維持費

自動車税58,600円
自動車重量税22,800円
自賠責13,920円
保険料(6等級・車両保険無し)97,000円
修理費・予備費    100,000円    
合計292,320円

まとめ

ポルシェケイマンは実用性とグラマラスでスポーティなデザインを持つ車だ。これ程荷物が入るツーシーターはそうそう無いし、それでいてスポーツカーとしては理想的なエンジンレイアウトであるミッドシップを楽しめる外車はこの価格帯では無いだろう。走りは物凄く速いわけではないが、コーナーではミッドシップならではの走りを体感できるし、水平対向エンジンの振動の無さは人生で一度は味わっておいた方が良いと思う。洗練されたスポーティなデザインと実用性を求める人にはおすすめな一台だ。

この記事を書いた人

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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