メルボルンにあるモナッシュ大学事故研究センターの調査によると、デイタイム ランニング ライトを装備した車は、技術がドライバーを満足させているという懸念にもかかわらず、衝突に巻き込まれる可能性が低いことがわかりました。
衝突のリスクを20.3%低減
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オーストラリアの一流大学の1つは、この技術が事故のリスクを最大20%軽減できることを発見した後、(ヨーロッパの場合のように) 車のメイン ライトがオフになっている場合でも作動するデイタイム ランニング ライトをすべての新しい車に義務付けるべきであると推奨しました。
デイタイム ランニング ライト (DRL) は、昼間でも自車の存在を知らせるために、視認性を高めるのに用いられるライトのことです。
Journal of Safety Researchに掲載されたこの研究は、2010年から 2017年の間にニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、クイーンズランド州、西オーストラリア州で発生した 119,606件を超える自動車事故の警察データを使用して編集されました。
モナッシュ大学の研究者、Angelo D’Elia氏と Stuart Newsstead氏によると、DRL を装備した車両は、日中に自動車事故に巻き込まれる可能性が 7.6%低くなりました。
夕暮れ時と夜明け時に、DRL は衝突のリスクを20.3%低減することがわかっており、 「夜間以外の時間」では全体で8.8%の低減に貢献しています。
日本では義務化されていない
![デイタイム ランニング ライトは、自動車事故のリスクを 20%低減](https://news-cartrend.com/wp-content/uploads/2023/05/image-2023-05-01T184654.272.webp)
DRL は2011年以降、ヨーロッパで販売されるすべての新車に義務付けられており、スウェーデンでは 1977年以降、日本では2016年にデイライトの設置が認められるようになりました。
調査データが収集された最後の年である 2017年以降、DRLは世界的にますます一般的になってきており、トヨタ・ヤリス、ホンダ・Fit、一部の軽自動車などの現在販売されている安価な車でさえ、この技術を搭載しています。
オートライト(自動点灯)については、日本でも2020年4月新車での装着が義務化されています。しかし、デイライトは設置が認められるようになっただけで、義務化はされていません。しかし、ヨーロッパを初めてとして世界的にデイライトを義務化している流れもあるので、今後日本でも流れが変わる可能性は十分にあります。