1992年の映画『バットマン リターンズ』の撮影中に使用されたとされる電動バットモービルが、約2億円の希望価格で売りに出されている。
クラシック オート モールに出品した売り手は、このバットモービルはティム バートン監督のバットマン リターンズ(マイケル キートンとダニー デ ヴィート主演) の撮影に、実際に使用されたものと主張している。
後ろにもう一席

売り手は、このバットモービルはシボレー・インパラのシャシーをベースに、ロンドンのパインウッド スタジオによって製造されたと主張しているが、ドナー車のV8 ガソリンエンジンではなく、電気モーターと48ボルトの鉛蓄電池を動力源としている。
映画でのバットモービルは 7500kW/2370Nm のジェット エンジンの助けを借りて時速530kmに達することができたが、現実世界のスタントカーは初歩的な電気技術のおかげで時速50km未満の最高速度だった。
また、この電気スタントカーは、映画の悪役であるペンギンが、バットマンが運転するバットモービルをリモコンを介してコントロールを奪うシーンで使用されたという。
バットモービルを遠隔操作できるシステムを設計するのではなく、スタントドライバーがフロントシートの後ろに忍ばせた、”秘密のシート”で運転操作を行っていたという。
バッテリーは 1993年以来充電されていない
大ヒット作の撮影が終了した後、バットモービルはニュージャージー州のシックス フラッグス アミューズメント パークで小道具として使用されていた。しかもバッテリーは 1993年以来充電されていないという。
バットモービルがオークションに出るのは初めてではない。2021年3月のボナムズ オークションで、フォード・マスタングをベースとした、キートン時代のバットモービルのレプリカが、推定販売価格500万円から 750万円で出品された。しかし、予約価格に達っすることはなかった。
2013年、アリゾナ州スコッツデールで開催されたBarrett-Jacksonのオークションでは、ジョージ・バリスがデザインした、TVシリーズのバットモービルが、当時の価格で3億6000万円で落札された。