ラリードライバーであり、DCシューズの創設者であるケン・ブロックが、彼の有名なジムカーナ シリーズの最新作を公開。「Electrikhana」と名付けられた最新のビデオでは、ケンブロックががカスタムされたAudi S1 Hoonitron EVでラスベガスの街を煙まみれにする様子を見る事ができる。
世界初の全電動ジムカーナ車
新作「Electrikhana」は、彼の象徴的な Gymkhanaシリーズで初となる、電気自動車を用いた作品。ビデオではほとんどが横向きで、タイヤの煙に包まれている。ユニークなAudi S1 Hoonitronと”シンシティ”のさまざまな光景や音が、強烈なパンチを演出。

特注のAudi S1 Hoonitronは、「世界初の全電動ジムカーナ車」であることを唯一の目的として、アウディスポーツによって製造された。S1 HoonitronはフォーミュラEの2つの電気モーターによって駆動され、800Vの電気アーキテクチャーが使用されており、各車軸で驚異の3,000Nmのトルクを発揮する。
クレイジーな速度

その瞬間のトルクすべてに対処し、ドリフトをしやすくするために、Audiは Hoonitron にカーボン ディファレンシャルを取り付けた。Hoonitron のハンドブレーキを引くとリアモーターが解除され、ケン・ブロックはクレイジーな速度 (時速190kmを超えるものも) でクレイジーなドリフトを披露する。

Hoonigan(モーターレーシングチーム)のスタッフによると、ジムカーナのビデオを撮影するとき、通常40本ものタイヤを使い果たすという。しかし、今回のElectrikhanaでは、Audi S1 Hoonitron が100個のカスタム Toyo R888タイヤを破壊したそうだ。ホイールは、アウディ S1 E2 スポーツ クワトロがレースで使用したものにインスパイアされている。

撮影中に Hoonitronの充電が切れないようにするため、アウディはQ7のバッテリーパックを4つ追加で取り付けた。Hoonitronのボディは、主にカーボンとケブラーカーボンを使用して作られている。ロールケージはFIA仕様だが、シャーシは軽量のものを利用しており、レースに出ることは想定されていない。