【どうでもいい雑学】スマホの充電はEVの航続距離にどのように影響するのか?

車 スマートフォン 知識
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電気自動車はスマートフォン同様、バッテリーで駆動し、充電残量が減ったら再び充電して使う。当然、走行するだけでなく、エアコンやナビを使ったりしても充電が減る。スマートフォンを充電しながらナビ代わりに使う方も多いと思うが、そのスマートフォンの充電はEVの走行距離にどのように影響するのだろうか?

「電費」はどのように求められるのか

充電

日本の電気自動車の普及率は0.9%と言われており、まだ電気自動車に馴染みのない方も多いと思う。そこで、電気自動車の「電費」について少しだけお話ししよう。

我々は長いこと「1Lあたり何km走るのか」で燃費を測定することに慣れてきた。電気自動車では航続距離をkm/Lではなく、kWh (キロワット/時) を使用して燃費を測定している。これは1kWというパワーの電力を1時間連続して消費した場合の電力の量のことだ。数式で表すとこんな感じ

電費 = 航続距離(km) ÷ 消費電力量(kWh)

例えば150kmの道のりを30kWhの電力量で走行できれば、電費は5km/kWhということになる。

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数字に騙されるな!?

電気自動車

例えば、300kmの道のりを30km/Lで走るガソリン車だと10Lの燃料が必要になる。同じ道のりを6km/kWhで走る車だと50kWhの電力量が必要になることになる。2022年10月現在のレギュラーガソリンの全国平均価格は164円。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると1kWhあたりの電気代の平均は27円(税込)とのこと。ということは300kmの道のりを走るのに

ガソリン車(30km/L):10×164=1640円
電機自動車(6km/kWh):50×27=1350円

かかる事になる。数字だけ見るとガソリン車のほうが5倍ほど燃費が良いように見えるが、実際に燃費が良かったのは電気自動車の方という結果になる。

車種別「電費」とバッテリー容量

ポルシェ タイカン・911

もう少し実感が湧くように、3車種の「電費」を見てみよう。例えば、ポルシェ・タイカンは5.4km/kWhで、Fiat 500eは7.6km/kWh、Honda eは8.0km/kWhとされている。また、タイカンのバッテリー容量は79.3kWh、Fiat500eは42kWh、Honda eは35.5kWhとなっている。

EVはだいたい1か月で約280kWhの電力を消費すると言われている。しかし、当然速度を出しすぎたり、頻繁にブレーキを踏んだりすると、 EVの航続距離は減る。

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EVでスマートフォンを充電しても、航続距離はほとんど消費されない

ev スマホ

スマートフォンの充電に使用される電力は大体5Wなので、これをkWに変換すると0.005kWとなる。これは、ほとんどのEVが1時間の走行で消費する電力量と比較すると、ごくわずかな量の電力損失だ。航続距離に不安がある場合は、EVの空調設定と使用頻度に気を付けた方が良い。暖房またはエアコンを作動させると、 1 時間あたり最大4 kWhの電力量が必要となる。車内を空調で暖房するより、シートヒーターを利用して温めるほうが効率的だ。シートはヒーターは、1席あたりわずか 50Wのエネルギーしか消費しないからだ。適切な運転と適切なエアコンの使用に焦点を当てることは、EVの航続距離を節約するためのより賢明な方法だ。

急速充電対応
この記事を書いた人

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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