昨年デビューした現行シビックタイプRは歴代最強となる馬力の持ち主ですが、この特別なEK9シビックタイプRはその1.5倍以上の馬力があります。
YoutubeチャンネルThrotlが制作した1999年式 ホンダ・シビックタイプRは、元々はサーキット様にチューニングされた550馬力の後輪駆動にカスタムされたモンスターマシンです。そんなタイプRは現在、サーキット仕様からドリフト仕様に向けてさらなる改造が準備されています。
後輪駆動のシビックは元々はサーキット用に作られた
この 1999年式シビックタイプ Rは、「Front-engine Rear-drive EK」の頭字語をとてFREK(フリーク)と呼ばれており、その名の通りFRのEK9です。もともとはスクラップ場に捨てられていた車でしたが、Throtlによって拾われた後はサーキット走行用マシンとして凄まじいアップグレードが施されました。
ボンネットの下にはターボチャージャー付きのK20Aが搭載されており、S2000のトランスミッションと組み合わせられています。
後輪駆動化を実現するために、車のアンダーボディトンネルは拡張されており、ボディ剛性を高めるために溶接鋼鉄補強材がその下に追加されています。
優れたハンドリングを実現するために、フリークは応答性の高い電動パワーステアリングシステムが装備されており、負担の大きいサーキット走行で抜群の性能を引き出せるようにSkunk2Racing製のサスペンションが取り付けられています。さらに安全性を最重視し、ロールケージも装備されています。
外装は人目を引くネオングリーンと白のビニールデカールで飾られた、印象的なマットブラックで仕上げられており、エンジンもサテンブラックエナメル仕上げでコーティングされています。
ドリフトマシンに仕様変更
Throtlは先日新たに動画を公開し、フリークはドリフトマシンとして生まれ変わると発表しました。
今回の仕様変更ではボディ色が白に変更され、Mozy製のユニークなボディキットが導入されました。このワイドボディキットにより、フリークは60mm幅が広がりました。また、このボディキットには後輪の前と前輪の後ろにエアダクトが組み込まれており、これらのダクトを機能させる為にフリークのボディを切り刻む必要がありました。
ワイドボディに合わせてホイールを刷新することになり、モテギレーシング製の2ピース鍛造15インチホイールを装着しました。このホイールにはチームが選んだドリフトに最適なタイヤ「ファルケン RT660」が装着されます。
また、今回のドリフト仕様への変更に際し、より制動力の高いブレーキが必要になったため、Throtlは油圧ハンドブレーキを備えたウィルウッド製ブレーキシステムを採用しました。
ホンダ・シビック タイプ R は何でもできる
ほぼすべての世代のホンダ シビック タイプ R は優れたパフォーマンスカーであり、Throtlが示したように、適切な改造を行えば優れたFRドリフトカーにもなります。シビック タイプ R は、あらゆる用途でベース車両として注目に値する車です。
他にもシビックタイプRの改造についてまとめた記事があるので、是非そちらもご覧ください。
画像出典:Throtl