「ワイルド・スピード」の公開から20年以上経った今、撮影中に破壊された車の数と被害総額を見てみましょう。ポール・ウォーカーのエクリプスから、 ライカン・ハイパースポーツまで、様々な車が破壊されてきました。
ワイルドスピードの裏話
Craig Lieberman氏は、ワイルドスピード、ワイルド・スピードX2、およびワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFTのテクニカル アドバイザーでした。彼はシリーズの最初の 3 つの映画の撮影中にクラッシュした車の詳細を説明するビデオを公開しています。
映画で登場する車1台に対して、3〜4台のバックアップカーが用意されていたとのこと。特別チームが、クラッシュシーンに登場する可能性のある車をそれぞれクローン化したのです。
メインカーは「ヒーロー」または「プリンシプル」と呼ばれ、破壊されることはないでしょう。しかし、クローンカーは破壊される可能性が高いとのこと。また、万が一に備えて、2台目のヒーローカーやプリンシプルカーも存在するようです。ポール・ウォーカーのような人物が、信号待ちでヴィン・ディーゼルと並ぶシーンなどでは、俳優たちはヒーローカーを運転します。
クローンカーはどこからきたのか?
クローン化された車は、多くの場合、廃品置き場で発見されたものか、走らないジャンクカーにプロダクションが手を加えたものであることが多い。このようなジャンクカーをヒーローカーに似せることで、俳優が車を使い分けられるようにしたのです。
有名なトヨタ・スープラでは、8種類の車が作られ、使用されました。2つのバージョンはヒーローカーと2番目のヒーローカーでした。残りはクローン車です。
公開されたリストには、24,000ドル、19,000ドル、9,900ドル、400ドルと、車のさまざまな価格が記載されています。無料の黒いスープラもありました。
つまり、『ワイルド・スピード』は、希少車を破壊するために出てきたわけではないのです。製作車チームは、ジャンクカーをつなぎ合わせて、希少車に似せているのです。
撮影中に破壊された車の数と被害総額
ScreenRantとTenpieces of eightが提供するリストに基づくと、映画の神々にささげられた車達は以下の通りです。
- ワイルドスピード:78台
- ワイルド・スピードX2 : 130台
- ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT: 249台
- ワイルド・スピード MAX: 190台
- ワイルド・スピード MEGA MAX:260台
- ワイルド・スピード EURO MISSION: 350台
- ワイルド・スピード SKY MISSION:230台
- ワイルド・スピード ICE BREAK:348台
- ワイルド・スピード/ジェットブレイク:350台
結果的に合計は2,785台もの車が犠牲になりました。今年公開予定の新作「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」もこのリストに加わるとなると、3000台を超すと予想されます。
被害総額はワイルド・スピード ICE BREAKの時点で約700億円を超えており、映画シリーズが完結するころには、この倍近くまで膨れ上がると予想されます。いずれにせよ、2,785台の車を破壊するのは大変な作業です。
画像出典:VINwiki Screen Bites