【なくなっちゃうの?】アイドリングストップ搭載車が減ってる理由

アイドリングストップ 知識
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何かと耳にするアイドリングストップ。燃費がよくなるんでしょ?ぐらいに捉えてる方も多いだろう。そんな便利でエコなはずのアイドリングストップが最近の車には搭載されていないらしい。この記事ではアイドリングストップのメリットデメリットを踏まえて、搭載車が減っている理由についてお伝えする。

アイドリングストップとは

コンビニの駐車場でよく見る「アイドリングストップにご協力お願いします」もアイドリングストップではあるが、一般的に言われているのは信号待ちなどで車を一時停止させた際、自動的にエンジンがストップする機能の事。作動条件はメーカーや車種によって異なるが一般的に「ブレーキペダルのみ踏み込んでいる」「完全停止している」「ハンドル操作がされていない」という条件下で作動する。暖気中やバッテリー状況が悪い時には作動しない。ちなみに世界初のアイドリングストップ搭載車は1974年のトヨタ・クラウンのマニュアルモデル。

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アイドリングストップの効果とメリット

車と地球温暖化

10分のアイドリングにより乗用車で140ccを消費し、CO2排出量は炭素換算で90gになるとされている。単純計算で約70分間完全にアイドリングを止めることができれば1Lのガソリンをセーブできる計算だ。筆者は学生時代、都内のレンタカー屋で働いていた時に「アイドリングストップのあり・なしでどれくらい燃費が変わるのか」実験してみたことがある。ストップアンドゴーの多い「THE都心」というような道での実験だったのだが、当然結果はアイドリングストップありの方が良く、軽自動車で1km/L程、ワンボックスカーで2km~3km/L程の燃費が向上した。これがアイドリングストップ最大のメリットと言えるだろう。

アイドリングストップのデメリット

エコボタン

・燃費が悪くなる場合がある

アイドリングストップ車がエンジンを再始動するとき、消費される燃料はアイドリング時よりも多く、5秒程度でエンジンを再始動するとかえって消費量の方が上回ってしまう。頻繁に再始動するようなシチュエーションだとかえって燃費が悪化してしまう。

・かえって出費が増える可能性がある

アイドリングストップ搭載車は非搭載車と比較して、エンジンの始動回数が多くなる。そのため、バッテリーやタイミングベルトなどの部品が早く消耗し、部品の交換時期が早くなりやすい。アイドリングストップ車はスターターモーターやバッテリーを大型化する必要があるため、バッテリーの価格自体が高い傾向にある。またそのバッテリーを正規ディーラーで交換すると安くて3万円前後はかかる。また輸入車は国産車と比べて専用バッテリーの価格が高く、10万円前後かかるケースもある。

・エアコンが止まる

個人的にこれが一番キツイ。車のエアコンはバッテリーだけでは電力を補えないため、ほとんどの場合エンジンの動力を利用してコンプレッサーを回している。エンジンが停止してしまうと、コンプレッサーを回せない。ゆえに夏場などに冷風を車内に送ることが出来ず、送風に切り替わってしまうのだ。

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減ってる理由

自動車メーカーによると、エンジン技術の進歩により、アイドリングストップをしなくても燃費改善が行われているという。先述のようにバッテリーの大型化や大容量化した部品を採用することにより、コストが増えるケースもある。地域や人によってはアイドリングストップを嫌い、アイドリングストップを切って乗る事も多い。さらに一部自動車メーカーによると、「アイドリングストップが付いていなくても十分に競合性がある」と言う。そうした理由から不採用となっているようだ。

この記事を書いた人

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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