マツダRX-7やマツダ787Bなどに搭載されたロータリーエンジンには、一般的なピストンエンジンと比べて明らかに有利な点がいくつかあります。例えばその重量配分、物理的な大きさ、比較的単純であることなどです。しかし、アペックスシールのような主要部品の頻繁なメンテナンス、相対的に劣る燃費/排出ガス、熱効率の悪さなどもよく知られています。

そんなロータリーエンジンは、先日お伝えした4ローター・4輪駆動・1240馬力のマツダ・RX-7のように、世界中の車好きの手によって様々なチューニングが施されてきました。
今回、YouTuber のロブ・ダームは、製作者であるタイソン・ガービンから譲り受けた伝説の12 ローター エンジンを複雑さを解説する新しい動画を公開しました。このロブ・ダームは4ローター・4輪駆動・1240馬力のマツダ・RX-7を作った張本人です。
本物の12ローターエンジンが強力なパワーを生み出す

ロブ・ダーム氏はビデオの冒頭で、ロータリーエンジンは自然吸気形式では丈夫であり、通常は過給機が導入された場合にのみ問題が発生する、と述べています。これは、ロータリー エンジン固有の熱効率の低さが原因の1 つであり、ロブが詳しく説明しています。
驚異的なロータリーエンジンは、排気量 15.7 リッター、3列のクワッドローター、つまり合計12個のローターを備えています。ダーム氏はピストン、燃焼室、クランクシャフトを調査し、エンジンをどのように改善できるかを調査しました。
史上最大のロータリーエンジン

マツダの 13B は最も広く生産されているローター エンジンで、2つのローターと合計 1.3 リットル相当の容量で構成されています。出力は255馬力から約280馬力まで。12ローター エンジンには、それぞれ約 1.3 リッターのローターが 12 個あり、各ローターの排気量は RX-7 の約 2 倍になります。
先述のように現在このエンジンは分解中です。どんな車に搭載されるのか、またそのパフォーマンスについてはロブの今後の動画にご期待ください。