スーパーカーのメンテナンスは、当然のことながらかなり高価です。誰もが真っ赤なフェラーリを欲しがりますが、変な中古車を購入した場合、突然思いもよらない場所が壊れ、とてつもない修理費を突き付けられることもあります。
フェラーリのオーナーであるジェリー・モス氏が、かなり高価なスーパーカーでの経験を共有し、世界的に話題になっています。彼はフェラーリの内装のボタンを修理するために、約130万円を支払わなければなりませんでした。
これは少し法外な価格にも思えますが、彼が100万円以上の維持費を費やしたのはこれが初めてではありません。
フェラーリなどの高級車のインテリアは、通常、手作りや特注品の場合がほとんどです。それらを交換することは、トヨタやホンダのように、既製品と交換するほど簡単でも安価でもありません。
しかし、ベタ付いたボタンの修理に130万円というのは、簡単に受け入れられるものではありません。
フェラーリと故障
ジェリー氏はどのフェラーリモデルを所有しているかを明らかにしていません。しかし、フェラーリを購入しようとしている人にとって、これに不安に思うかもしれません。
ジェリー氏によると、「ベタ付いたボタンの修理に約130万円を費やしました。他にもセラミック ホイール ベアリングの交換に約200万円、LED マーカーの脱落の修理に約52万円などなど。
彼はFacebookの投稿で次のように述べています。「私がフェラーリを所有している間ずっと、常に何か問題がありました…常に。」「私のフェラーリは走行距離が少ないですが、これは運転したくなかったからではなく、次に何が壊れるかを予測できなかったからです。」
彼はそんなフェラーリに嫌気がさしたのか、シボレー・C8 コルベットに乗り換えました。
ボタンのベタ付きはフェラーリでは珍しくない
Googleで検索すると、フェラーリ、特に550、F430、458、F12 などの古いモデルで、どれだけフェラーリオーナーがボタンのベタ付きに苦しめられているか分かります。
Ferrari Chatというフェラーリ愛好家による世界最大のフェラーリ コミュニティによると、あるオーナーは、「私は2006年式 F430 Spider を持っていますが、すべてのボタンとノブがベタベタしています」と述べています。
別のオーナーは、「私の355 にも同じ問題があり、今度は私の 430 です。なぜフェラーリはこの問題を解決できないのでしょうか?」とコメントしています。
このボタンのベタ付き問題はフェラーリだけでなく、アルファロメオやマセラティなどのイタリア車ではあるあるです。そもそも、なぜ古い国産車などではボタンはべた付かないのに、フェラーリなどの特定のメーカーでボタンはべた付くのでしょうか?その原因と解決策について見てみましょう。
ベタ付きの原因と解決策
フェラーリなどの内装の塗装にはプロテイン塗装が使われています。このプロテイン塗装は日本のような高温多湿な気候や、経年劣化などが原因でだんだんとベタベタするようになります。ひどい場合だと指で触っただけで溶けた塗料がくっついたりします。
解決策の1つとして、ディラーに持っていくという手段がありますが、車を持って行ってもボタン単品では部品を出してくれないので、非常に高価なASSY交換(ユニットまるごと交換)となる場合がほとんどです。
もう1つの解決策は修理業者に持ち込む事です。業者に持っていくとケースにもよりますが、取り外せるパーツを全て取り外し、純正の塗装を剝いでから、べた付かない塗料に塗り替えるなどといった手法で対処してくれます。より確実な方法ではありますが、フェラーリの場合、十数万前後の費用がかかります。もちろん車種や程度によって金額は変わります。
格安にベタ付きを除去する方法
「いや…ボタンのベタ付きに十数万出すのは…」と思う方、ご安心ください。格安にベタ付きを消す方法があります。
それが高濃度アルコールです。この高濃度アルコール(80%以上)を布やティッシュに浸して拭き上げるだけで、ベタ付きを除去できる場合があります。他にもべた付いた部品をカビキラーに浸したり、ケトン系溶剤を使うなどの方法がありますが、ボタンの文字が消えたり、塗装が剥がれる恐れもあるので、要注意です。
また、これらの方法でベタ付きを除去しても、再発することもあります。より確実に除去するのなら、別の塗料で塗り直す方が賢明な判断かとおもいます。
出典: Facebook、フェラーリ チャット
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