ランボルギーニは素晴らしいスーパーカーを作っています。そして、ランボルギーニをワイルドに改造して、さらなる高みを目指す人たちもいます。しかし、数あるランボルギーニのカスタムの中で、このガヤルドのカスタムは、他のと一味違います。このガヤルドの心臓部には、日本が誇る象徴的なエンジンが搭載されているのです。
このカスタムされた2005年式ガヤルドは、1000馬力の巨大ターボチャージャー付き2JZエンジンと、チタン製エキゾーストシステムを搭載しています。さらに2JZエンジンを載せる為に、大胆にボディが切り刻まれています。
このワイルドな作品のリア半分はむき出しのままで、エキゾチックなゴーカートのような外観になっています。
ガヤルドをカットして作られたワイルドな2JZランボ

このワイルドなフランケンシュタインの作品は、スポーツカーやスーパーカー用の過激でワイルドなエアロパーツを作るStreet Aeroの創設者であるブルース・イェーガーが発案したものです。この2JZランボの物語は、2020年にイェーガーが2005年のランボルギーニ・ガヤルドの「器」を購入できたことから始まりました。その車は、ランボを象徴するV10エンジンやその他様々な内部部品が火災で焼失していたため、そのエンジンは搭載されていませんでした。
そこで、ランボを2JZ化するというとんでもないアイディアが生まれました。しかし、乗り越えなければならない障害がありました。エンジンが長すぎて、純正のマウントスペースでは対応できなかったの です。そこでイェーガーは、ガヤルドを切断するという、普通の人にはできない事を平然とやってのけました(そこにシビれる! あこがれるゥ!)。そして、2JZがドライバーの背中を傷つけないようにシャーシを延長しました。さらに延長したガヤルドのシャシーを強化するために、多くのカスタム補強が行われました。
このカスタムランボルギーニの “ワイルドさ “を表現するために、サスペンションはフロントとリアにプッシュロッドダンパーを装備しています。リヤサスペンションは当初、車幅を挟むように設計されていた。しかし、巨大なターボを搭載するために、その方向性は変更されました。
「信頼性のある」1000馬力モンスター

トヨタの2JZエンジンは、市販のパーツで簡単に1000馬力以上のパワーを出すことができる伝説的なエンジンです。2JZを搭載したカスタムカーはちょこちょこありますが、ランボルギーニに搭載したのは恐らくこの車だけでしょう。
2JZをガヤルドに搭載するのは並大抵のことではありませんでした。ガヤルドのゲート式6速マニュアルと2JZを組み合わせるために、シャシーを伸ばすだけでなく、フライホイールとベルハウジングを特注する必要がありました。

この2JZランボは1,500馬力を出す事が可能ですが、イェーガーは日常的に運転できる1000馬力の出力で信頼性のあるルートを選びました。このランボのもう一つの特徴は、エンジンに冠のように突き出た85mmの巨大なギャレット製ターボチャージャーです。チタン製のカスタムエキゾーストシステムは、ターボに直接ボルトで固定され、耳を劈くようなメロディーを奏でます。
2JZのランボをストリートエアロでカスタム

このガヤルドのカスタムは未完成に見えるかもしれないが、実はそうではありません。2JZエンジンを搭載するリアセクションがむき出しになっているのは、イェーガーと彼のチームに他の選択肢がなかったからです。
ターボの出っ張りも、プッシュロッドサスペンションのカスタムも、隠すには惜しいものでした。そのため、野ざらしにすることで、見る人に衝撃を与えることができたのです。ストリートエアロは、このワイルドなランボの、フロントとリアに装着されています。
フロントは、ボンネット、フロントフェンダー、シャープなフロントスプリッターにカーボンファイバーのエレメントがあしらわれています。リアは最小限のパーツで構成されていますが、よりワイルドに仕上がっています。カーボンファイバー製の巨大なリアウィングと巨大なリアスプリッターも備えられています。
この 2JZ ランボ ガヤルド インテリアはエクステリアと同じくらいワイルドです

ガヤルドの内装は剥ぎ取られてカットされており、まるでマッドマックスのようです。センターコンソールも外に出ており、ゲート付きシフター、大きな赤いボタンなどがシンプルに配置されています。
フロアは金属製で、キャビンは真っ赤なカスタムロールケージで強化されています。そして、助手席の代わりに、2本のニトロの威圧的なボトルがあります。運転席はレース仕様のハードコアなものです。
画像出典:TheSupercarSuspects , Speedster404