ウィリアムズ・レーシングが2024年のF1アカデミーシーズンにおいて、今年1月にスノーモービルで走行中に事故死したケン・ブロックの娘、リア・ブロックを代表として契約したことが発表され、モータースポーツ界に大きな注目が集まっています。17歳のブロックは、オープンホイールレーシングでのフルシーズン参戦が初めてとなりますが、その実力と経験から期待が高まっています。
彼女のF1デビューに対する期待は高まるばかり
ブロックはこれまでラリー、ラリークロス、エクストリームEなどで活躍し、熟練のレーサーとしての実績を築いてきました。また、11歳でカートを始め、同じ年齢でラリーにも参加したことから、車のコントロールに関する高いスキルを持っています。さらに、2023年にはアメリカラリー協会のオープン二輪駆動クラスで優勝し、最年少のARAチャンピオンとしての記録を樹立しました。
父と子が何年も離れてF1世界選手権に出場し、成功を収めた例は過去にもあります。デイモン・ヒルとジャック・ヴィルヌーヴなどがその代表的な例です。ブロックも幼少期からモータースポーツに親しんでおり、そのDNAにレースへの情熱が刻み込まれています。彼女のF1デビューに対する期待は高まるばかりです。
モータースポーツ界に新たな風を吹かせる
F1アカデミーは2023年シーズンより開催されている、女性ドライバーのみが参加するレースシリーズです。
このF1アカデミーへの参加は、女性ドライバーたちにとって大きなチャンスとなり、彼女たちのキャリアにおける重要なステップとなるでしょう。今後、各F1チームがアカデミードライバーを起用し、選手権優勝チームを含むF1グリッド上で競争することになります。これにより、女性ドライバーたちの存在感が一層増し、モータースポーツ界に新たな風を吹かせることでしょう。
また、これらの女性ドライバーはメイングランプリのオープニングアクトとしても出場する予定で、国際的な舞台での露出が増えることが期待されています。これにより、彼女たちは世界中で多くのファンを魅了し、モータースポーツの未来において重要な役割を果たすことでしょう。
リア・ブロック自身もこの新たな挑戦に興奮しており、ウィリアムズ・レーシングの一員としてF1アカデミーに参加することを喜んでいます。「これは私にとって夢にも思わなかったことです。この新しい経験を受け入れて、できるだけ多くのことを学ぶのが待ちきれません」と彼女は語りました。
ウィリアムズF1チーム代表のジェームス・ヴォールズ氏も「リアはすでにモータースポーツで多大な成果を上げており、信じられないほど天性の才能があり、チャンピオンとしての考え方とオープンホイールレースへの献身を持っています。私たちは一緒にこの旅を始めるのが待ちきれません」とコメントし、モータースポーツ界における女性の代表性向上に向けた取り組みに取り組む決意を示しました。
画像出典:ウィリアムズ・レーシング