スーパーカーを買う財力があるからといって、それを運転する能力があるとは限らない、とはよく言われるものです。今回、オーストラリアのある男性が、スーパーカーをレンタルできる人は特にそうであることを証明しました。
オーストラリア・シドニーの警察は、レンタルしたランボルギーニ・ウラカンを中古車販売店に衝突させた運転手の行方を追っています。防犯カメラの映像には、車が3車線を横切って中古車販売店に突っ込んでいく様子が映っています。
ランボルギーニは停止する前に縁石に衝突し、フォード・ファルコンに激突しました。そのため、駐車していた車は横に押し出され、ウラカンはその上に止まりました。この衝突の力は、ファルコンの隣に駐車していた他の2台の車を損傷させるのに十分なものでした。
事故後、運転手はむち打ちを訴えながら慌てて車外に出たと伝えられています。目撃者によると、運転手は警察を介入させたくないと言い、レンタル会社を通して解決すると言ったそうです。その後、彼は別の車両に乗り込み、警察が到着する前に走り去ったと9 News Australiaは報じています。
うちの店には似合わないよ
ランボルギーニ・ウラカンの所有者はランボ・フォー・ハイヤー社で、同社は事故処理会社クラッシュ・クレームの子会社です。
幸いにも、衝突事故が起きたのは現地時間の午後9時頃だったため、中古車販売店には誰もいなかったとのことです。衝撃的な損害に見舞われたものの、大きな怪我人が出なかったこの事故について、同店のオーナーであるクリストファー・クアック氏はユーモアのあるコメントを残しています。
「最初の反応は、まあ、『50万ドル(約4600万円)なんて、うちの店には似合わないよ』と思いましたね。それが私の最初の反応でした」と笑いながら語りました。
クアック氏によると、この事故で2台の車が全損、もう1台は修理が必要になったとのこと。幸いなことにも、これらの車には保険がかけられていました。
別のウラカンの事故
ランボルギーニ・ウラカンの事故が話題になるのは今年初めての事ではありません。2月下旬、約160円の福引でランボルギーニ・ウラカンを当てた青年が車を手に入れてからわずか数週間後に、ウラカンを潰した事件がありました。
本人曰くクラッシュの原因はスピード違反ではなく、「何頭かの牛」がウラカンの後部にぶつかり、制御不能になったと説明していますが、原因は不明です。
スーパーカーの運転手に限りませんが、道路を使う全ての人が利己的にならず、他者を思いやる運転を心がけるべきです。
画像出典:9 News Australia