4ローター・4輪駆動・1240馬力仕様やV8仕様など、RX-7のエンジンスワップは多く存在します。しかしフロリダのチューニングショップ、グーイッチモータースが制作したこのRX-7は格別です。このRX-7には、メルセデスが1990年代から2000年代にかけて生産していたM120と呼ばれるV12エンジンが搭載されているからです。
このマツダ RX-7 にメルセデス・ベンツ V12 が搭載されている

このRX-7はSEMA 2022で製作されたもので、今のところまだ走っていません。なので厳密には、少なくとも今のところはショーカーということになります。このマツダRX-7はグーイッチモータースに15年近くある個体で、これまでに900馬力オーバーのターボチャージャー付きLSへのスワップなど、さまざまな変遷をたどってきました。このV型8気筒エンジンが搭載される前、チームはダッジ・バイパーから調達したV型10気筒エンジンを使うつもりでした。
現在RX-7に搭載されているエンジンは、メルセデスのM120型V12。このエンジンは1991年にW140型Sクラスでデビューしました。他にもさまざまなモデルの動力源となり、大規模な改造が施された後ではあるものの、パガーニ ゾンダで使用されたことで特に有名になりました。このRX-7 の V12 はゾンダから引き抜かれたものではなく、実際に廃品置き場から購入したものです。
1000馬力を超えるかも?

YouTuberのラリー・チェンによると、V12カスタムは最終的に 850 馬力以上の推定出力を持つ「ゾンダキラー」になる可能性が高いとのことです。カスタムの進み具合によっては、1000馬力、あるいはそれ以上になる可能性もあります。
興味深いことに、チームはエンジン内部の多くを再設計しました。RX-7にV12を搭載するのは思っているほど簡単ではありません。ラリー・チェンの動画では、カスタムドライサンプシステム、電動ウォーター ポンプ、モジュラー キャスト インテークランナー、レース用オルタネーターブラケットなどをどのように設計したかについて説明しています。

トランスミッションはHGTの6速シーケンシャルボックスを採用。また、9,000 rpm まで回るV12 エンジンはエンジンルーム内に収まっておらず、むき出しのままとなっています。
ボディは「Live to Offend」というブランドを通じてキットも販売している才能あるデザイナー、Khyzyl Saleem がデザインしたワイドボディキットを、ティール色のペイントで仕上げています。