1964年に誕生したアメリカンマッスルの象徴フォード・マスタング。その誕生から50年後の2014年に発売され、2018年にマイナーチェンジされた6代目マスタングの5.0L V8コヨーテLエンジンを搭載するグレード「GT」を分析、解説していきます。
マスタングのスペック

搭載エンジン | 5.0L V8 DOHC (NA) |
トランスミッション | 6速マニュアル / 10速オートマチック |
最高出力 | 460ps/7000rpm |
最大トルク | 58.1kg-m/4600rpm |
乾燥重量 | 1743kg |
全長 | 4,780mm |
全幅 | 1,910mm |
全高 | 1,380mm |
0-100km | 4.6秒 |
駆動方式 | FR |
マスタングのエクステリア

6代目マスタングは何といってもルックスが良い。フロントはアグレッシブな顔つきで、ヘッドライトはLEDが採用されている。ボンネットには大きなダクトがあり、スポーティな印象だ。リアのグラマラスなラインがいい。もちろん伝統の3連テールライトは今も健在だ。そして何といってもサイドからの眺めが最高だ。ロングノーズ・ショートデッキ、いかにもスポーツカーといったイメージだ。このルックスの為だけに買っても良いと言っても過言ではない。言うまでもなくエギゾーストノートも最高だ。
マスタングのインテリア

もちろん現行マスタングにも伝統の左右対称のダッシュボードが採用されている。ステアリングも本革卷で握りやすく、ステアリング左側にはクルーズコントロール・オーディオスイッチがあり、さらに右側にはファンクションスイッチがある。インテリア自体は決して高級感を感じさせないし、リアシートは座れたものではない。ただそういう車ではないので目を瞑ることにしよう。トランクは開口部こそ広くはないが、ゴルフバッグ1つを積む事ができるし、リアシートを倒すこともできるので、キャパシティは十分にある。
装備・機能

マスタングの購入を考える際、心配になるのが始動時の排気音だ。マスタングが静かなわけはないので、近所トラブルにならないかがネックという方もいると思う。しかし現行マスタングにはクワイエットモードという排気音量を下げる機能があるので、エンジンをかける前にこのモードに入れておけば安心だ。
Apple Car Playや Android Autoにも対応しているので、ナビやオーディオ面での心配はない。
バックモニターもあるので、ただでさえ192cmと大きい横幅と、視認性の悪いマスタングでも安心だ。バックカメラも車体に溶け込むように装備されており、目立たないのが良い。
ラインロック機能もついているので、刺激的なバーンアウトを楽しむこともでききる。(やる機会はないかもしれないが)
シートヒーター・シートエアコンもついているので、1年中快適にドライブできるだろう。
購入方法
残念なことに2016年にフォードジャパンが撤退しているので、並行輸入をしている業者からでないと、新車を手に入れることはできない。また中古車でもリアのテールライトが車検不適合なケースもあるので要注意だ。
最後に

マスタングは歴史あるアメ車の象徴だ。460馬力を誇るV8エンジンに、トルクフルで滑らかな走り。さらに電子制御も増えハイテクになったマスタング。確かに192cmで視認性の悪い車ではあるので日本で乗るには多少の不便はあるが、それさえ気にならなければベストバイな車になるはずだ。