マセラティ グラントゥーリズモが短い休止期間を経て復活した。新しいグランツーリズモは、長いボンネット、コンパクトなキャビン、車高が低く、MC20のような垂直方向のヘッドライトを備えている。そして新型にはマセラティ初となるBEV版(バッテリー式電気自動車)も設定された。2023年初めには内燃エンジンを搭載した2024年モデルのグラントゥーリズモが登場し、2024年後半にはフォルゴーレ (イタリア語で「稲妻」を意味するマセラティの新しい EVサブブランド) のバッテリーモデルが続く。
新しいグラントゥーリズモは、マセラティがMC20で導入したネットゥーノV6エンジンを採用。さらにそして全モデルがフルタイム4WDとなった。ツインターボチャージャー付きの3.0Lエンジンは、ドライサンプではなくクーペのウェットサンプを備えており、シリンダーディアクティベーション(気筒休止)が装備されている。このエンジンは前輪の中心線の後ろ、いわゆるフロントミッドシップにレイアウトされ、モデナで489馬力と600Nmのトルクを発生。トロフェオでは550馬力と650Nmを発生する。
フォルゴーレは402馬力の永久磁石同期モーターを3つ搭載。1つはフロント、2つはリアに搭載されている。ガソリンモデルでいうエンジン、ギアボックス、プロペラシャフトなどの場所に置き換えるような形でレイアウトされており、760馬力と1,350Nmのトルクを発生させる。もちろん、フォルゴーレにはマセラティの古典的な甲高いサウンドを奏でるエンジンは搭載されていない。そこで、その”伝統”を維持するために、インバーターによって駆動されるモーターの自然な音を取り入れ、V8の音とデジタル的に統合した”疑似エンジンサウンド”をスピーカーより流している。
マセラティによると、フォルゴーレの0-100タイムはわずか2.7秒。最高速度は時速320kmに達する。最高速度が同じトロフェオは3.5秒で時速100kmに到達できるが、最高速度は時速301kmのモデナは 3.9秒かかるとのこと。
すべてのモデルにに、エアサスペンション、ステアリングホイールのロータリーダイヤルによる4つのドライブモード、ローンチコントロール、およびドライバーが選択できる4つのレベルのブレーキ回生が装備されている。
日本での具体的な発売日は未定。
出典:マセラティ