パノス ロードスターはアメリカのメーカー、パノス オート デベロップメント カンパニーによって 1992年~1999年まで発売されていたスポーツカーです。アメリカで製造された最初のアルミニウム集約型車両で、その重量は2代目で1,166kgと非常に軽量なものでした。そんな軽量なボディにはフォード・マスタングのエンジンが取り付けられ、309PSを発揮しました。
初代 パノス ロードスター

初代ロードスターにはトップカバーやトノカバーはなく、ラジオもヒーターもエアコンも設置する場所さえありませんでした。フォードの5.0 リッター V8エンジンを搭載し、ノイズを遮る屋根がないことから、創業者のパノス氏は初代ロードスターについて、「整備性が高く、信頼性が高く、酷使しても耐えることができる車です」と語っています。
初代ロードスターの生産は1995年まで続きました。2 台のプロトタイプが製造され、さらに44台が一般販売用として製造・販売されました。
2代目 パノス AIV ロードスター

1994年から、パノスは新たにロードスター用のアルミ製シャーシを開発しました。1996年には、初代とは大きく異なるプロトタイプが発表されました。この2代目の特徴は、中央のバックボーンを備えた押し出しアルミニウムのスペースフレームです。フレームとボディの接着には専用の接着剤を使用しており、ボディの軽量化を図りました。さらに、1996年モデルのマスタング SVT コブラのアルミニウム製、4.6L V8という、新たなエンジンが採用されました。その結果、2代目ロードスターは約70%がアルミニウムであり、AIV(Aluminum-Intensive Vehicle)と名付けられました。最高速度は約225km/h、0-60mphまで4.6秒で加速します。
パノス AIV ロードスターは決して安くはありません。2020年のRMサザビーズのオークションで 70,000ドル(当時のレートで約740万円)で落札されました。そんなパノス ロードスターは実は日本に在庫があります。リンクを貼っておくので興味がある人は是非!
画像出典:パノス