【168キロ巡行】プリウスでキャノンボールランの記録を更新した男の話

【168キロ巡行】プリウスでキャノンボールランの記録を更新した男の話 コラム
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アメリカ東海岸のニューヨークから、西海岸のロサンゼルスまで走り抜け、その時間を競う悪名高きイベント「キャノンボール・ラン」。

アメリカ全土の海岸から海岸まで、約2,900マイル(約4700km)の距離を、できるだけ停車せずに走るというのは、相当な偉業です。

ジェイ・ロバーツは”ミサイル”ことトヨタ・プリウスで33時間45分かけて走破し、キャノンボールの最新記録保持者(ソロノンストップ)となりました。ロバーツはYouTubeチャンネルのVINWikiの動画で、動機から実際の走行方法まで、その経験のすべてを語っています。

すべてはここから始まった

【168キロ巡行】プリウスでキャノンボールランの記録を更新した男の話
ジェイ・ロバーツ氏

ロバーツは3年前、このキャノンボール・ランに関するYoutubeに偶然出会い、キャノンボールランの魅力に取りつかれましたた。それ以来、彼はキャノンボールに関するあらゆることに夢中になり、多くの動画を見たり、本を買ったりして、このテーマについて調べ始めました。そして、自分にはキャノンボール単独走破という難題に挑むスキルと能力があると確信したのです。

ロバーツは動画の中で、長時間の移動には慣れていると語っています。サービス業でトラックを運転したり、宅配便のドライバーをしたりと、社会人になってからはずっと自動車のハンドルを握ってきました。キャノンボールランは、1日6~8時間車を運転するのとは違い、基本的にはぶっ通しで走るものです。ロバーツが得た経験の多くが、初挑戦に踏み切る自信につながりました。

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トヨタ・プリウスでキャノンボールランをするための準備

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キャノンボールランをノンストップで走ることは通常は不可能です。ジェイ・ロバーツは、渋滞や料金所、その他いくつかの要因によって、最終的に停止を促されることを指摘しています。

しかし、彼が行ったノンストップランとは、通常、燃料を補給するために停車しないか、1つの燃料タンクで全行程を完了することができるランのことです。そのため、ロバーツはプリウスに120Lの燃料タンクを3つ搭載し、走行開始時に合計で405Lの燃料を確保しました。

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通常、キャノンボールランに挑戦する人のほとんどは、ソロでやるわけではありません。複数のドライバーがいて、さらに車内には彼らを助けるための複数のデバイスがあります。例えば、GPS、カメラ、iPad、CBラジオ、レーダー探知機などなどです。

しかし、ロバーツが言うように、単独走行をする場合、これらすべてが気が散る要因になるとのことです。

そんな気が散るものを最小限に抑え、道路に注意を向け続けるために、ロバーツはレーダー探知機を1台だけ持ち、携帯電話には走行中の道路で警察の動きを知らせるアプリを入れました。さらに、数人の友人を”監督”として、警察の取締りを前方から見守り、走行ルート上の警察を監視していたといいます。彼らはこれらの最新情報をロバーツに伝えていました。

記録更新のランはこうして生まれた

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ロバーツも皆と同じように、ニューヨークのレッドボールガレージから走り始めました。ロサンゼルス近郊のポートフィノ・ホテルを目指します。ロバーツは巡行速度は時速160〜168kmで走り続け、ペースと燃費のバランスを取りました。そんな高速走行でも、彼のトヨタ・プリウスは32MPG(13km/L)という驚異的な燃費を記録しました。

ロバーツは「走行中に一度だけ停車したが、それは安全上の理由からだった」と言います。ロバーツはテキサスを走っているときに、フロントガラスが汚れて外がよく見えなくなったときがあったと話しています。そこで彼はサービスステーションに立ち寄り、プリウスに積んであった備品を使ってフロントガラスをきれいにする必要があったそうです。また、警察に止められたこともあったそうですが、警告や切符を切られることもなく走り続けたとのこと。

走り終えたロバーツさんを、奥さんやキャノンボールコミュニティのメンバーが出迎え、祝福してくれました。チャレンジ終了後、ロバートの携帯電話には、彼の快挙を祝福する人たちからの電話やメッセージが殺到したといいます。

この記事を書いた人

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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