理想的な車とは何か
車を選ぶ上で最も重要なのは何か?私は
「車選びのコンセプトとその車のポテンシャル」
だと思う。
人それぞれライフスタイルがあり、そのライフスタイルに合った車選びをするのが合理的だ。
家庭を持ってる人は「子供も乗れる車」、オフロードを走る人は「悪路も走れる車」、コストパフォーマンスを重視する人は「燃費も良くて使い勝手の良い車」を選ぶのが適切だろう。
そしてその車選びのコンセプトに車のポテンシャルがマッチするか重要なポイントだ。
私はドライブが好きだ。大地を車で駆け抜ける事以上の悦びを私は知らない。
そこで私が今までの経験から「理想的な車」の条件を導き出した
・パワーに余裕のある車
・快適に運転できること
・ある程度のスポーツ性能
・長距離でも安心できる信頼性
・何よりも見惚れてしまうルックスを持っている事
この条件をすべて満たしてくれる車こそが新型スープラだった。
必要な時に必要なパワーをくれる優等生
走りを楽しむ上で「必要な時に必要なパワーをくれる事」は非常に重要なポイントと言える。
発進時にフツーの加速をしてくれるのは勿論だが、パンチ力のある刺激的な加速をしてくれる車というのは限られてると思う。その点スープラは0-100km加速4.4秒と比較的パワフルなスペックの持ち主だ。
快適な車とは「楽」しい車
通常スポーツカーというのは足が固く、乗り心地もお世辞には良いと言えない車が多いのだが、
新型スープラの乗り心地は比較的柔らかく、トヨタらしさを感じさせる。
この良くも悪くもスポーツカーらしさを感じさせない乗り心地の良さが、街乗りから長距離運転まで快適にドライブを楽しめる新型スープラの持ち味と言える。
長距離運転をする上で「アダプティブクルーズコントロール」は必須だと思う。
長時間アクセルを踏んでいるのと、踏んでいないのでは疲労度は劇的に違う。また前車追従機能のおかげで不規則でスピードで流れている渋滞など、ドライバーが疲労を感じる場面での疲労も軽減できるのだ。
またドライブをより楽しくするのが「サウンド」だ。エンジンからの音は勿論だが、高音質で聞く音楽もまたドライブの質を高めてくれるのである。スープラにはJBLのスピーカーを12個装備しており、決して最上級とは言えないが十分なパフォーマンスを発揮している。
雰囲気スポーツカーでいいじゃないか
先述した様に新型スープラの足はスポーツカーとは思えないほど柔らかい。それゆえに雰囲気スポーツカーなどと揶揄されることもあるが、私のようにグランドツーリングを楽しみたい層には逆に「雰囲気スポーツカー」ぐらいがちょうど良いのだ。
ガッツリ走る車だと乗り心地が悪かったり快適装備が無い故に、目的地に着くまでに疲れてしまう。しかし新型スープラは目的地まで快適に行く事ができて、旅先のちょっとした峠等でちょっとしたスポーツ走行を楽しむ事もできる。
ドライバーを心配させない車
私は以前ポルシェ・ケイマン(987型)を所有していたが、オイル漏れは日常茶飯事だしエンジンはガタついているしと、常に「いつか壊れて止まるんじゃないか」という不安を抱えていた。
新型スープラはBMW製のパーツが殆どなので100%安心とは言えないが、乗っていて不安を感じることはない。さらに3年保証も付いているのでより安心だ。
何度見てもカッコいいと思える車
新型スープラのようなある種の「スペシャリティーカー」はオーナーの所有欲を満たしてくれる。
アグレッシブなフロントフェイスに、グラマラスなボディライン。ロングノーズショートデッキなスポーティなスタイリング。個人的に新型スープラは何度見てもカッコいいと思える車だ。
車に限らず、ルックスには人の好みがあるし新型スープラこそ至高と言う気は毛頭ないが、何度見てもカッコいいと思える車に出会えたのならそれは非常に幸せなことだ。
オールマイティーGTカー
新型スープラはただのスポーツカーではなく「オールマイティーGTカー」と言えるだろう。ストレートで思いっきりアクセルを踏んでも楽しめるし、コーナーでもその剛性感の高さを感じることもできる。さらによく声をかけて貰えたり、子供が指をさしてくれたりとオーナーの所有欲も高めてくれる。
理性と感性その両方で楽しめる、内燃機関最後の時代に復活した風雲児こそこの新型スープラなのだと思う。