テスラは今や世界で最も価値のある自動車会社です。電気自動車の代名詞となっているテスラですが、この商標権を取得していなければ、別の名前で知られていたことでしょう。
テスラの歴史

テスラは2003年にマーク・ターペニングとマーティン・エバーハルトによって「テスラ・モーターズ」の社名で設立されました。その後、2004 年にイーロン マスクが会長として就任し、電気自動車に革命を起こす「マスタープラン」を打ち出しました。
会社が拡大するにつれて、ソーラーパネルとリチウムバックアップバッテリーの製造にも乗り出しました。同社の目的は、電気自動車に共鳴するだけでなく、グリーン エネルギー技術を開発することでもあるため、2017年に社名をテスラモーターズからテスラインクに変更しました。
商標権を約840万円で購入

そんなテスラの商標権はもともとアメリカ在住のブラッド・シーワート氏が持っていたものでした。イーロン・マスクは2004年の後半に、この人物から商標権を約840万円で買い取ったといいます。
また、もともとテスラのドメイン名はteslamotors.comでしたが、これをtesla.comにするために10年の歳月と12億円をかけたとのことです。
皮肉なことに、テスラはニコラ・テスラにちなんで名付けられましたが、マスクは「テスラよりもエジソンの大ファン」であるとのこと。ただし、イーロン・マスクはテスラのACモーターが、ACモーターを発明したエンジニアであるニコラ・テスラの設計に基づいていることを認めています。また、マスクCEOは当時、社名に「ファラデー」を考えていましたが、このファラデーは、別の人物が後に創業し、現在はテスラのライバルと称されているEVメーカーとなっています。