電気自動車とAMラジオの戦い

電気自動車とAMラジオの戦い コラム
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あなたは運転中にラジオを聞きますか?最近のナビは様々な媒体と接続ができるようになりました。音楽にテレビ、Netflixも見れる車種もあります。ラジオなんてしばらく聴いていない。そんな方が多いのではないでしょうか。2035年までに世界の自動車販売台数の半分以上をEVが占める。と各メディアが予想するなど、自動車メーカーはますます電動化に向かっています。そんな中、電気自動車のラジオ論争が起こりました。

何が問題?

電気自動車とAMラジオの戦い

BMW、テスラ、フォルクスワーゲンといった大手メーカーは、電気自動車にAMラジオを取り付けない方針をとっています。これからもその様な対策をとるメーカーは増えていくでしょう。

原因として多く挙げられているのは、地上波ラジオに対する先天的な偏見。ではなく、EVの電気モーターがAM周波数への干渉を引き起こすことです。この影響により、バックグラウンドノイズや受信不良を引き起こす可能性があるようです。BMWは、自社のEVからAMレシーバーを省くと発表しました。

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諦めないメーカーも

一部のメーカーでは、この問題は解決できる。としているそうです。電磁波の干渉は、シールドケーブルやフィルター、車内の電気部品の配置を注意深くすればコントロールできると言っています。

現にステランティスグループ(ダッジやラムなどの親会社)は、無線受信機を電気推進部品から離れた場所に移設し、同時に電磁シールドを追加しようとしてるようです。しかし、フォルクスワーゲンなどは、コストと重量の増加。航続距離の減少。これらを理由に、反対の声を上げています。

AMラジオの廃止には賛否両論ある

電気自動車とAMラジオの戦い

実際問題としてラジオのリスナーは、代替サービスによって減少しています。FMラジオファンはいても、AMラジオを聴く人が周りにどれだけいるでしょうか。この話を聞くとAMラジオをつけなくてもいいじゃないか。と思う人もいるでしょう。ではなぜ、一部のメーカーはそこまで頑張って取り付けようとしているのでしょうか。

その理由は安全性にあります。振幅変調(AM)の周波数はFMよりもはるかに遠くまで届きます。なので自然災害や緊急時の情報配信の有効手段になります。よってAMラジオは停電や携帯電話網がダウンしたとき、人々が情報を得る手段の一つになります。その中でもカーラジオは、災害が数日間も続いた場合にも車バッテリーによって長く使えます。このライフラインは簡単には廃止できない。という意見が多いようです。

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