オリジナルのホンダ・NSXは、改造の必要性を感じさせない車のひとつ。しかし、すでに誰かがカスタムしたNSXを手に入れたのなら、思い切り暴れてみるのもいいかもしれません。
マスターメカニックでありカスタムカービルダーでもあるハビエル・カントレスはそう考えました。彼はNSXを購入するために何年もお金を貯め、ようやくNSXを手に入れました。すでに未知のワイドボディに改造されおり、1,000馬力のK24エンジンにスワップするためにすべての部品を購入しましたが、最後の最後に気が変わり、マツダのロータリーエンジンに交換することにしました。
「私はプエルトリコ人なので、最初からロータリーエンジンが大好きです」とカントレス氏は語っています。(意味不明)
チャンスが舞い降りる
そんなとき、彼に絶好のチャンスが舞い降ります。ある人がFD RX-7のプロジェクトカー(カスタムカー)を売りに出していたのですが、それには特別なものが付いていました。
カスタム 3 ローター ショート クランクです。3ローター 20B エンジンは高価であると同時に望ましいものであり、彼にとっては絶好の機会でした。決して安くはありませんでしたが、未完成のプロジェクトカーも手に入れたのでお買い得でした。
しかし、それからが大変でした。
カントレスは、ホンダ・NSXのマニュアルトランスミッションをシーケンシャルシフトに改造してエンジンを横置きすることを計画していました。
しかし、アダプタープレートの調達には、 “言い逃れ “を繰り返し、約束を果たさない仲介業者のせいで1年もの時間を要しました。
やがてカントレスは、彼が求めていたものを、よりよく理解してくれる機械工と連絡を取り、その部品はあっという間に完成しました。この部品とカスタムのスターターモーターブラケットも完成し、翌週末にはようやく車に搭載し始めることができました。
ハイブリッド化を予定
カントレスによれば、すべての改造をボルトイン式にしているので、望めばノーマルに戻すことも可能だといいます。さらにトライローターのセットアップは、ターボとフレックス燃料のセットアップを加えても重量配分が改善されるとのこと。フルハンドメイドのチタン製インテークとエキゾーストのセットアップで軽量化も図るといいます。
以前に1,378馬力、四輪駆動、ゼロヨン8秒台というホンダ・アコードのドラッグカーを公道で走らせても面白くなかったため、カントレスのNSX計画はストリートカーに徹することです。エアコン、ヒーター、そして第2世代NSXのようにフロントハブに電気モーターを搭載する予定です。
彼はまだタイムアタックに使いたいと考えており、2024年のSEMAショーにはすべての準備が整う見込みです。トライローター・ハイブリッドNSXがどのような姿になるのか待ちきれませんね。
画像出典:awolcustoms_kw