暖かくなってくると、そろそろ外に出て乗り物をきれいにしたくなるものです。しかし、これらの洗車の間違いは、車の外観を悪くするだけではありません。修理代がかかることもあります。
タオル選びは慎重に

バスタオルやキッチンタオルのような不適切なタオルを使用すると、新車であっても、まるで何年も使い古されたように見えてしまうことがあります。それは、タオルの製造に使われる繊維が、簡単に車の塗装を傷つけることができるからです。シンプルな洗車の失敗ですが、修復するにはお金がかかります。
これらの不適切なタオルで拭いただけで、車に渦巻き状の傷が現れる事があります。どのようなボディ色であっても、最終的にはこれらの跡が気になるようになります。
これは、綿の繊維が、ミクロのレベルで、実は非常に研磨性が高いからです。一方、カークリーニング専用のマイクロファイバータオルは、ポリエステルとポリアミドの混合素材です。このブレンドは、クリア コート上で安全に使用できるように特別に設計されています。さらに、ループ状の繊維を使用し、タオルの安全性をさらに高めています。さらに、ループ状の繊維が汚れを捕捉し、塗装から遠ざけます。
ボディの状態を新品の様に戻すには、プロのディテーリングサービスに依頼することになります。極端に渦を巻いた表面の場合、2~3段階の研磨工程が必要となり、コーティングも含めるとその費用は10万円以上になることもあります。
ホイールクリーナーに注意

ホイールクリーナーはアルミホイールについた鉄粉を除去するのに便利なアイテムですが、一部のホイールクリーナーは洗浄力が強すぎて、汚れだけでなく、ホイールのメッキまで剥がしてしまうことがあります。
ホイールのメッキが剥がれてしまった場合、剥がれた部位を補修したり、ホイールそのものを取り換えるなどする必要があり、数万円~数十万円の費用が掛かる場合もあります。
エンジンルームを洗う際は要注意

Youtubeでは、時々エンジンルームを高圧洗浄機で洗っている動画を見かけます。多くの場合、適切な処置をすればエンジンルームを高圧洗浄機で洗っても問題ありません。しかし、洗浄ガンを構える前に、エンジンルームで何が起こっているかを知っておくことが重要です。
エアホースにひびが入っていたり、ワイヤーハーネスが露出していたりする場合は、ボンネットの中でそっと手洗いするのが一番です。エアインテークに水が溜まると、エンジンに水が入り込み、ウォーターハンマーの原因になることがあります。
エンジンに水が入ってシリンダー内部にまで入り込んでしまった状態で、無理にスターターを回してしまうと、圧力の逃げ場がなくなってコンロッドなどが破損してしまいます。こうなるとほとんどの場合、エンジンを交換する羽目になります。エンジンの交換は数十万円~数百万円する場合がありますので、エンジンルームを洗う際は注意が必要です。
正しい洗車方法を知って、楽しく洗車しよう

洗車は確かに楽しいものですが、正しい方法を知っておくことが大切です。洗車の失敗談を参考に、愛車を最高の状態に仕上げてみてください。