米国に本拠を置くチューニング会社、Underground Racing(アンダーグラウンド レーシング)は世界最速かつ最も強力なランボルギーニの開発に取り組んでいます。
同社のほぼすべてのモデルが1,000馬力をはるかに超える性能を発揮し、その中には2,000馬力をゆうに超えるものもあります。今回はその一例として、純正の2倍以上のパワーを誇るランボルギーニ アヴェンタドール SVJをご紹介いたします。
ノーマルのSVJじゃ物足りないね
そもそも、ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJは770馬力を誇る6.5リッター自然吸気V12エンジンを搭載していながら乾燥重量が1525kgという驚異的なマシンです。実際、純正のままで0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は350km/hを誇ります。
そんなSVJを手に入れたオーナーのダスティン氏は、きっと欲しがりだったのでしょう。彼はSVJに物足りなさを感じ、走行距離がまだ300kmちょっとの時にアンダーグラウンドレーシングにチューニングを依頼しました。
エンジンは贅沢にビレットずくし
アンダーグラウンド レーシングは、完璧なエンジンを構築するためにビレット(削り出し)コンロッドとカスタム鍛造ピストンを使用しました。さらに、プレシジョンターボ製のターボチャージャーを2つ搭載し、吸排気システムには贅沢にチタン製のチューブを採用されています。このエンジンはアンダーグラウンドレーシングによる独自のアヴェンタドール用ファームウェアを搭載したJRR MoTeC M1 ECUによって制御されています。
トランスミッションのギアは1速から7速までフルビレットで、インプット&アウトプットシャフト、ヘリックスディファレンシャルまでもがビレットです。
2000馬力のレシピ
ここまでの改造だけでSVJのエンジンは1600馬力にも達します。では残りの400馬力はどのようにして得られるのでしょうか?
アンダーグラウンドレーシングによると、レース用のクラッチとビレットフライホイールにアップグレードすることによって、2000馬力以上のパワーを安全に発揮できるとのことです。
天文学的な馬力によって0-100km加速がどれほど速くなったのか知りたいところですが、正確な数字は確認できていません。しかし、アンダーグラウンドレーシングが通常のアヴェンタドールLP700-4をベースに1400馬力まで改造した車両の0-100km加速が2.2秒だったことを考えると、1秒台に突入していても不思議ではありません。
オーナーは他にもヤバいランボを複数所有
極端なアップデートを選択したダスティン氏は、アンダーグラウンドレーシングのファンです。彼は、3,000馬力以上の黄色のウラカン STO X3と、1,500馬力を発揮するマットグレーのウラカン STOも所有しています。計算してみると、彼はわずか3台のスーパーカーで合計6,500馬力を発揮することになります。
画像出典:アンダーグラウンドレーシング