納車したてのときの車内の香りを覚えていますか?車に乗っているうちにその香りは薄れ、不快な臭いに変わっていきます。掃除機をかけたり、ゴミを捨てたり、表面を洗ったりと、定期的にメンテナンスをしていても、臭いが残ってしまうことがあります。そしてそのニオイは危険な信号かもしれません。ここでは、臭いの原因と解決方法について紹介します。
酸っぱいニオイ
もしあなたの車が、運動後の靴下のような酸っぱい臭いがする。ようなことがあればエアコン機械の故障やカビから発生している可能性があります。
車のエアコンの吹き出し口に臭いが染み付いているようであれば、空調システムに問題がある可能性があります。また、車の冷暖房システムから結露が生じ、なにかしらの原因で排出されず車内のカーペットに染み込み、カビが発生していることがあります。
解決策としては、ファンをオンにした状態で窓を閉じ専用スプレーを車内に充満させます。次に吸気口に消毒液をスプレーします。この通気口は車の外側、フロントガラスとボンネットの間にあるものです。そうすることで、臭いが消えるはずです。エアコンフィルターも交換しましょう。
カーペットが濡れていてカビが発生している場合にはすぐに修理が必要です。その状態が続いていると、臭いだけでなくボディが錆びてきたり、コンピューターが水没してしまう危険があります。いますぐディーラーや整備工場に持っていきましょう。
生臭いニオイ
生臭いにおいが車内に充満している。その場合は車のヒーターのコアが悪くなっていることを示しています。おそらくクーラント漏れが発生しています。
クーラントはエンジンを冷やす働きをします。クーラントが不足すると、エンジンがオーバーヒートする可能性があります。オーバーヒートは車を安全に運転するために必要な重要な部品を溶かしてしまう危険性があります。その結果、シリンダーヘッドをゆがめ、センサー、ベルト、配線を溶かし、エンジンにダメージを与えます。
もしあなたの車が突然生臭い匂いを発したら、すぐに整備工場に向かいましょう。
コゲ臭いニオイ
アクセルを踏み込み加速したときに焦げたような臭いがする。その場合は、エンジンオイルやガソリンが漏れている可能性があります。この状態は非常に危険です。すぐに整備士に点検してもらいましょう。走行中にエンジンから出火が始まり、車が炎上してしまうことも珍しくありません。命に関わってくるのでこのニオイには敏感になっておきましょう。