ホンダ・シビック EGは、中古車市場での価格と、エンジンスワップなどバリエーション豊かなカスタマイズが可能な為、チューナーや改造車ファンに人気があります。EG世代は 5 代目シビックで、生産は 91年から 95 年にかけて行われました。しかし、そのパワーは最も強力なエンジンでえ、わずか170馬力の1.6 リッター直列 4気筒でした。
YouTube の Donut Mediaは、シビック EGを、史上最速の4気筒車10台のうちの1台である、2023年型ホンダ シビック タイプ Rに匹敵するマシンに変えるには何が必要かを考えました。
そこで導き出された答えは、新たにブレーキとサスペンションにアップグレードを施し、エンジンをK20Aに交換することでした。魔改造されたシビックをグランツーリスモでおなじみのサーキット、ウィロースプリングスで走らせ、どれだけ速く走れるかをテストしました。
ホンダ シビック K20A エンジンスワップ
まず、チームはエンジンスワップ前のシビックでサーキットを走り、1 分 41 秒のタイムを計測しました。ブレーキとサスペンションがアップグレードされていますが、0-60マイル加速(時速96km)に16秒もかかるD15エンジンのおかげでまだ遅いです。
彼らの目標は、 同じサーキットで1:24のタイムを記録した2023年型ホンダ・シビック・タイプRを破ることです。そこでチームが行ったのは、D15 4 気筒エンジンを取り外し、DC5 世代のホンダ インテグラに搭載されていたK20A エンジンに交換することです。
エンジンが取り付けられると、ダイナモに放り込まれ、8,600 rpm のレッドゾーンまで回転すると壮大なサウンドが聞こえます。残念ながら出力は 208馬力と、想定していた215馬力よりも低い結果でしたが、それでもパワーアップには成功しました。次に、彼らはサーキットに戻り、80馬力以上のパワーアップがどのような違いを生むかどうかを確認します。
サーキットでのタイムとコスト
K20Aを搭載したシビックは早速1:29というタイムを記録。これはエンジンスワップ前と比較して約12秒の改善であり、2023年型ホンダ・シビック・タイプRの5秒以内に迫る結果です。
現時点でのこの車の最大の問題の1つは、シートのサポート力のようです。車ははるかに速いのに対し、シートのサポート力が無い為、ドライバーを振り回しているようです。それに加え、エンジンにはまだ改造箇所が残されている為、1:29というタイムは決して悪くないように思えます。
当然これまでに実施された改造の中で、エンジンが最も高価です。この中古車の価格はわずか500ドル(約7万5000円)ですが、彼らが使用したインテグラのエンジンは 10,000ドル(約150万円)の価値があります。さらに、9,000ドル(約130万円)のブレーキとサスペンションを搭載しているため、合計で20,000ドル(約300万円)の費用が掛かっています。
この状態でも、オンラインメーカー希望小売価格が約500万円の現行シビック タイプ Rよりもはるかに安い金額です。さらにターボチャージャーを搭載すれば、より多くのパワーが得られる可能性がある為、このK20Aを搭載したシビックは現行タイプRに勝る可能性があります。今後の彼らの動画に注目です。
画像出典:Donut Media