今、中古ミニが販売台数を伸ばしている。
コロナウイルス等の影響で中古車市場全体の価格が高騰している中、街にあるMINI認定中古車ディーラーでは一時販売車両が全く並んでいない日もあった。なぜ価格が上がっているのにもかかわらず売れているのか。この記事では実際に現役MINI営業マンとメカニックから聞いた売れている理由と中古MINIを購入する上でメカニックならではの抑えるべきポイントを紹介していく。
なぜ今中古ミニが売れている?
営業マンにそのまま疑問をぶつけてみた。するとかえってきた答えは以下の3点だった。
- コロナによって車需要が増えた。
- 半導体不足で納車までが長い。
- 納車されても装備が整ってないことが多い。
コロナウイルスにより公共交通機関などの利用を避けるため車需要が増えたが、コロナ収束時も考え新車よりも価格が低い中古車を選ぶ人が多く、新車を購入しても半導体不足のため納期が数ヵ月から年単位でかかる事もあるのだそうだ。また、すぐに納車できてもナビがついていなかったり装備が不十分な状態で納車されることが多いという。
中古ミニチェックポイント(F系)
では実際に中古ミニを購入するにあたってどのようなところに気を付ければよいのだろうか。次は現役ミニメカニックに質問してみた。今回は中古車全体としてではなくあくまでミニ(F系)を購入するうえでのポイントを教えてもらった。なのでタイヤ・ブレーキの消耗品やシートがへたっていないかなど一般的にみられる部分は省略していく。他のサイトには載っていないことばかりなので是非参考にしてもらいたい。
*(F系)ミニは車体に載っているエンジンがBMW製3気筒または4気筒エンジンなので(F系)ミニであればどのミニでも(F56、F60など)当てはまる。
下回り1 トランスミッションオイル漏れ
驚きなのが新車1年目でもエンジンとトランスミッションのつなぎめからオイルが漏れていることがあるという。この症状を確認するためには車の下を覗いてみて油のようなものが垂れてないか、下回りが湿ってないか。また可能なのであればリフトで車を上げてもらいアンダーカバーを外して確認するのが一番良い。もしどれがトランスミッションか分からなければその場で営業マンに聞きながら確認すると安全だ。
保障がついていれば問題ないが、のちに発覚して自分で支払うことになればトランスミッションごとの交換になるかもしれないので修理費が高額になってくる。
下回り2 ウォーターポンプ冷却水漏れ
ウォーターポンプとはエンジンなどを冷やすための水をエンジンに送っている部分でここから冷却水が漏れているとだんだんエンジンに回る水の量が減っていきオーバーハートにつながる恐れがある。(R系)のときに比べ漏れている頻度は少ないもののよく修理するポイントですぐにエンジントラブルにつながるので注意してみておきたい。
確認方法は先ほどトランスミッションの漏れを確認した際に右前タイヤの内側付近に緑色の液体が垂れていないかで判断する。
エンジンルーム エンジンマウント
ボンネットを開けて左側、ヘッドライトの斜め前にボディとエンジンをつなげるエンジンマウントという部品がある。ここが故障していて中のグリスが出てしまっていると走行しているときにエンジン振動が大きく感じてしまったりエンジン音がうるさくなってしまい、せっかくのドライブが台無しになってしまう。ここもよく故障するとのことなので注意しておきたい。
トランクルーム 雨漏れ
最後にトランクルームの雨漏れだ。ミニはトランクの底が二段になっていて上のふたを開けないとしっかりと雨漏れを確認できない。実際に手で触ってみて濡れていないか、カビ臭くないかなど見る必要がある。
最後に
中古ミニを購入するにあたってのポイントを4つほど紹介したがあくまで目安であり、もちろんすべてのミニに当てはまるものではないしメーカーも改善されたパーツをしっかりだしている。
もしこのポイントに引っかかってしまっても自分の好みの色・形・装備にあったミニを見つけることができたのなら新車の供給が滞っている今、購入するのもよい選択なのかもしれない。
よいミニライフを。