南アフリカのYouTubeチャンネル「Cars.co.za」が再び驚きのカスタム車両を紹介し、今回は2011年モデルのスバル インプレッサ WRX STIが注目を集めています。所有者であるノーラン氏は、通常のWRX STIを一線を画する「ひねりを加えた」車を手に入れました。通常スバルは水平対向4気筒エンジンで知られていますが、このSTIは標準のEJ25ユニットを捨て、ツインターボチャージャーを備えた4.3リッターのレクサスV8エンジンを搭載しています。
異例のエンジンチョイスとその背景

南アフリカではスバルのアフターマーケットサポートが限られており、純正パーツを輸入することが必要なため、価格は実質的に2倍になるとされています。しかし、トヨタやレクサスに関してはこの制約がないため、ノーラン氏は3UZ VVTiエンジンを選択し、よりユニークな仕上がりを目指しました。
エンジンスワップとカスタム作業

このカスタムでは、V8エンジンの大きさや形状の違いからくる様々な課題が明らかになります。ノーラン氏はトランスミッションとエンジンの取り付けを自ら考案し、サブフレームの変更やカスタム製作が必要であったと述べています。
V8エンジンは標準の水平対向4気筒エンジンよりも長いため、ラジエーターも前方に移動させる必要がありましたが、ノーラン氏は車のプロポーションを保つことにこだわりました。
サウンドとパフォーマンス

カスタムされたこのインプレッサ WRX STIは、低ブースト設定で363馬力と358ポンドフィート(485Nm)のトルクを発揮しています。エンジンから発せられるV8の唸り声は、HKSダンプバルブとサイドエキゾーストから発せられるサウンドによって一層際立っています。
ノーラン氏はこの車を現在の状態に到達させるまでに3年かかりましたが、まだまだ開発中であり、コメントセクションでは同様のビルドを検討している他の愛好者に対して積極的に情報提供しています。
このユニークなSTIのビルドは、南アフリカのカスタムカーファンやエンジンスワップ愛好者にとって注目すべきものであり、AMG V-8エンジンを搭載したトヨタハイラックスやロータスエキシージに続く、非常に興味深いプロジェクトとなっています。