ダグ・デムーロは、長年にわたり多くの車を所有しています。そして、その所有する車に関するビデオも数多く制作してきました。そのうちの1つが、8年ほど前に制作した、フェラーリ360モデナを紹介する動画です。2014年11月のYouTubeビデオでは、フェラーリを所有することの落とし穴や、日常的な運転に使いたくない理由などが紹介されています。たとえフェラーリが素晴らしいスーパーカーであってもです。
フェラーリを駐車場やレストランの外に車を停めておくのは、かなり心配なことです。つまり、フェラーリを日常の足として使いたいと考えている人は、この動画を見て、考えを改めることになるかもしれません。
フェラーリを日常的に運転するのはかなり非現実的
デムーロが指摘するのは、フェラーリで例えばスーパーなどに行った場合、店内にいる間は常に車のことを気にすることになる事です。
駐車中に他の車がぶつかるってくるもしれない、あるいはカートがぶつかるかもしれない。滅多にありえないことですが、フェラーリというだけでより心配になるのです。デムーロはある晩、夕食を食べに出かけます。しかし、駐車場がないため、どこかの路上に無造作に停めておくしか選択肢ない状況に出くわしました。その後、彼の脳内を埋め尽くすのは、大切なスーパーカーが無事か、いたずらされていないか、ということだけです。
フェラーリのタイヤ交換は悪夢

デムーロが次に指摘するのは、釘を踏んだときのことです。彼は撮影中に釘を踏んでしまい、これを修理する必要がありました。通常、このような場合は自分でパンク修理キットを使って修理できるので、20ドルほどで済みます。
しかし、フェラーリの売却を考えた際、パンク修理の履歴を整備記録簿に残しておいた方が良いのです。したがって、フェラーリを正規販売店に持ち込む必要があります。しかし、フェラーリのディーラーは、パンク修理にさらに多くの料金を請求します。新しいバッテリーと合わせて、デムーロは実に541ドル以上の料金を請求されました。
しかし、修理代はわずか7ドルで、工賃は108ドル以上。フェラーリの所有は、小さな修理が必要になったときでも、高額の修理費用がかかることを覚悟しておかなければなりません。
フェラーリの問題点として、次は郊外への移動があげられます。デムーロによれば、往復で40マイルほど走行すると、リセールバリューを考えると数百ドル損をすることになるとのこと。保険も問題で、毎年許される走行距離が決まっています。フェラーリで出かけるたびに、その走行距離に見合う価値があるのかどうか、考えなければなりません。
フェラーリで注目を集めることが常に素晴らしいとは限らない

次の問題は、フェラーリに乗っているときの注目です。デムーロによれば、360が街に溶け込むことはないそうです。そのため、例えば用事があってごく普通にドライブしていても、かなり注目が集まり、気になってしまうことがあるとのこと。またデムーロは、「しばらくは楽しいのですが、あまりに長い間、注目されることに飽きてしまうのです」と述べています。
デムーロは、「フェラーリに乗ると、道路がいかに悪いかよくわかる」と締めくくります。路面の凹凸はすべて車に伝わります。そして、フェラーリの下側にもダメージを与えることを心配するばかりです。
フェラーリを毎日運転するのが悪い考えである理由

デムーロは、フェラーリの日常的な運転に関する多くの落とし穴を強調しています。実用性の欠如から、車をどこに置いてもどうなるかという恐怖まで。多くの人がスーパーカーでドライブに出かけると、どこかの駐車場に長居せず、自分のガレージにまっすぐ戻るのは当然のことです。
日常的に使うには、退屈な車があったほうがいいことがあります。フェラーリの素晴らしさは、特別な、週末のドライバーとして、あるいは単にドライブに行くという目的だけのために使うのがベストであることは明らかです。
出典: Doug DeMuro YouTube チャンネル