なぜ新型フェアレディZ NISMOにマニュアルが無いのか?

なぜ新型フェアレディZ NISMOにマニュアルが無いのか コラム
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日産は最近、「フェアレディZ NISMO」を発表しました。この新しいモデルは、日産フェアレディZのパフォーマンスと楽しさの要素をさらに高めたのもです。しかし、フェアレディZ NISMOにはマニュアルトランスミッションの設定がないことを知り、愛好家はかなりがっかりしたかもしれません。購入可能なトランスミッションは9速オートマチックのみです。

しかし、すべてが失われたわけではありません。日産はRoad & Trackに対し、顧客の需要が十分であればフェアレディZ NISMOのマニュアルモデルが発売される可能性があると語りました。

2024年型日産ニスモZにマニュアルトランスミッションがない理由

なぜ新型フェアレディZ NISMOにマニュアルが無いのか

日産は、新しいフェアレディZ NISMOに9速オートマチックトランスミッションのみを設定した事に関し、これは単純に顧客からのフィードバックによるものだと述べています。

日産の先進製品企画担当ディレクター、ポール・ホーソン氏はRoad & Trackに対し、「日産では、私たちが構想している製品は常に顧客から始まる」と語っています。「私たちのプロセスはそのようなものです。つまり、私たちが話をした顧客は、ニスモに関して言えば、サーキット指向の人々でした。彼らはラップタイムを気にしている人々であり、Zへのノスタルジーを心配していません。」

ホーソン氏がここで言いたいことは、フェアレディZ NISMOのトランスミッションが、サーキットでのパフォーマンスに合わせて最適化されたということです。オートマチックトランスミッションは、各ギアチェンジ間のロスを最小限に抑えます。逆にマニュアルトランスミッションには人的遅れの要素があります。理論上、人間はギアを間違えたり、単にシフトのタイミングを間違えたりする可能性があります。

しかし、日産はフェアレディZ NISMOにマニュアルトランスミッションが搭載される可能性を否定していません。ホーソン氏は、オートマチックトランスミッションが導入された際に見られた市場環境が、マニュアルトランスミッションでも再現されるのであれば、将来的には3ペダルのマニュアルトランスミッションを備えたニスモZが登場する可能性もあると付け加えています。そもそもニスモZをオートマチックのみにしたのは、顧客志向が原動力でした。

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日産はフェアレディZ NISMOのトランスミッションを最適化

なぜ新型フェアレディZ NISMOにマニュアルが無いのか

マニュアルトランスミッションがないにもかかわらず、日産はフェアレディZ NISMOを標準モデルよりもさらに優れたものにするために懸命に努力してきました。

トランスミッションの変速レスポンスと耐久性を向上させることで、より俊敏なシフトチェンジが可能になりました。また、サーキット向けのSport +設定もあります。これらにより、新しいフェアレディZ NISMOは全体のラップタイムに関しては確実に速くなり、標準のフェアレディZよりも速くなります。

オートマチックトランスミッションが全体のラップタイムを短縮するという日産の主張は、ニュルブルクリンクのタイムによっても裏付けられています。同サーキットのラップタイム上位の車はすべて、Mercedes-AMG ONEなどのさまざまなオートマチックトランスミッションを搭載した車です。メルセデスのハイパーカーは、サーキットを走る最速の公道走行車です。トランスミッションは7速オートマチックマニュアルで、ベストラップタイムは6分30秒705と驚異的です。

いずれにせよ、Zニスモにマニュアルトランスミッションが追加されるのは、日産を説得しない限りすぐに実現するものではないでしょう。トヨタGRスープラのラインナップに追加されたことは、マニュアルトランスミッションの寿命がまだ残っていることを示しています。そう考えると、自動車愛好家は依然としてマニュアルを求めています。

この記事を書いた人

1999年 東京生まれ。幼少期を自動車大国アメリカで過ごし、車に興味を持つ。レンタカー屋やBMW正規ディーラーを経て都内高級中古車ディーラーに勤務。愛車はGR スープラ RZ。

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