先日、テキサス州マリオン郡の湖にジープ・ラングラーがほぼ完全に水没しているとの通報があり、関係者が駆けつけました。到着して復旧作業を開始したところ、中に女性がいることに気づきました。そして、その女性がまだ生きていることに気がついたのです。
事件の概要
SUVが水や泥の中に入ってしまうという事故は、これまでにも何度も起きています。ブロンコが砂州で立ち往生し、沈没したこともありました。また、Rivian R1Sが深い泥の中に車軸まで埋まってしまったこともありました。最近では、テスラのモデルXがドナウ川から引き揚げられるニュースもありました。
このようなことは案外よくあることですが、人が乗っていること、ましてや何時間も閉じ込められているのに生存しているのは、あまり普通なことではありません。マリオン郡保安官事務所のチャック・ロジャース警部がUSA Todayに語ったところによると、この事故はまさにそうだったようです。
事件のその後
「ジープが水中にいた時間は正確にはわかりません。被害者は少なくとも数時間はいたことを確認した」と述べました。警察は当初、釣り人から連絡を受けました。彼らはマリオン郡南西部近くのレイクオザパインズでジープを発見したのです。レッカー車の運転手が現場に到着し、ジープを引き揚げました。
「彼らが女性を見たのはその時だった 」とロジャーズ警部は言います。「漁師とレッカーの従業員は、ジープから女性を助けることができました。彼らは彼女をボートに乗せ、彼女は岸に運ばれました。」保安官事務所によると、女性は病院に行き、捜査の過程で、テキサス州ロングビューの行方不明者であることが分かりました。
また、当局は、事件を取り巻く状況のため、女性や状況全体に関するさらなる情報は公表しないと述べています。
水没して車内に取り残されたらどうすればいいの?
まずはすぐにエンジンを切る
電装部品やエンジンまで浸水してまうと、故障だけでなく漏電した箇所から発火する恐れがあります。また、水に浸かった車は見た目に問題がなさそうでも、内部の機器に問題が起きている場合が大半。感電やショート等による火災が発生する可能性があるので、自分でエンジンをかけることは止めましょう。
サイドガラスを割る
車がドアまで水没しはじめると外側の水圧でドアが開かなくなる事もあります。60㎝ほど水没してしまうと、人の力でドアを開けるのは困難です。窓が開けられればそこから脱出できますが、水で電装部品が壊れていると窓の開閉操作ができなくなります。こういう時に備えて緊急脱出用ハンマーがあると便利です。いくらもしないので備えておくと良いでしょう。
車の外に出る
もし緊急脱出用ハンマーがない場合は、車内にある程度水が入るまで待ちましょう。車内にある程度水が入ると、車内にも水圧が働きます。そうすると車外の水圧との差が小さくなり、ドアが開けられるようになります。そうなると、足でドアを蹴って開けて脱出することができます。愛車に蹴りを入れるなんて心が痛みますが、自分の命を最優先してください。
画像出典:マリオン郡保安官事務所