傷んだ車を買い取り、自らの手でレストアしたいと考える人がいるかもしれません。クラシックカーや、時にはエキゾチックカーも、そうした修復や改造のサービスを受ける対象です。
YouTuberのタヴァリッシュは、激しく損傷したマクラーレンP1を元通りに修復することをミッションとしました。
このマクラーレンP1は、タヴァリッシュが取り組んでいる最新のプロジェクトの1つです。彼曰くこれまでで最も困難な作業だったようです。
タヴァリッシュ、浸水した夢のスーパーカーを購入する
タヴァリッシュは、自動車をかつての栄光の姿に戻すレストアで名を馳せています。
このマクラーレンP1のプロジェクトもいつもと同じように、多くの時間を費やすだけでなく、多額の資金を投入する必要がありました。
このイエローのマクラーレンP1は、実は2022年10月にフロリダで発生したハリケーンの犠牲者の1人です。前オーナーは、走行距離わずか300マイルのこのスーパーカーを納車したばかりのときに嵐に襲われました。P1は瓦礫に覆われたトイレの上で見つかり、途中で他の大きな障害物にぶつかった形跡があったそうです。
そのため、所有者はP1をネットで売りに出しました。このスーパーカーを知ったタヴァリッシュは、自身のインスタグラムのフォロワーに、「もしこの投稿に4万件のいいねがついたら、P1を購入し、最後のボルトまでレストアする」という企画を行いました。前オーナーだけでなく、20万人近いインスタグラムユーザーがこの投稿に「いいね！」をつけ、タヴァリッシュは約束通り、P1を575,000ドルで購入しました。
課題が多すぎる
マクラーレンP1の購入が賢明な判断であったかどうかは、大きな謎です。P1を購入してから数週間、タヴァリッシュはP1を徹底的に点検しています。一見、完成しているように見えますが、ハリケーンで受けたダメージは、割れたフロントガラスやつぶれたルーフスクープなど、外装に顕著に表れています。しかし、点検が必要な箇所は外装だけではありません。
タヴァリッシュは最初の点検で、スーパーカーから塩水の臭いがすることなど、いくつかの問題を発見した。また、積載中にP1のサスペンションが低い車高に固定されていること、後輪が詰まっていることに気づきました。また、エンジンルームにガラスがあるのを発見しました。
P1のインテリアにもいくつか問題がありました。その中でもタヴァリッシュは、インフォテインメント・スクリーンやボタンが機能していないことに、より大きな不安を感じました。機械的、電気的な問題も含めて、もっと多くの問題が見つかることになるだろうと予想しています。
そして、P1の最も重要な部分であるエンジンのチェックに取り掛かりました。スーパーカーを走らせるためには、エンジンがまだ使えるかどうかを確認する必要があります。
マクラーレンP1のエンジンは破損しているが修理可能
エンジンの状態を知る為にタヴァリッシュは、エンジンにカメラを挿入しました。その結果、タヴァリッシュは喜びの表情を浮かべます。エンジンの内部は、水やバクテリア、カビ、さらには海水が付着しているものの、良好な状態であることがわかったのです。
タヴァリッシュは早くエンジンに火を入れたいと思う一方で、洗浄や水抜きなど、やらなければならないことがたくさんあると述べています。
タヴァリッシュは、エンジン内部の損傷はすべて修復可能であると判断し、「あとは水洗いをするだけだ」と付け加えました。そこで、マーヴェルのミステリーオイルを入れ、バクテリアの分解とシリンダーへの潤滑を試みました。
数日後、タヴァリッシュはエンジンからオイルを抜くと、水が溢れ出てきました。水を抜いた後、再びカメラをエンジンに挿入したところ、満足のいく結果が得られました。
エンジンの中に入ってきた水は、排気口を通ってきたと判断しました。そのため、次のステップとして、排気管、触媒コンバーター、ターボを分解することになりました。これはたくさんのお金を使わなければならないことを意味しますが、彼はそれを厭わないと述べています。
出典：Tavarish
