車のメーターにCとHの文字がありませんか?一部の車にはついてないこともあります。この意味を知らない方も多いのではないでしょうか。教習所で習ったが忘れている方もいるかもしれません。ですが、この意味を知っていると車の重大な故障を防げるかもしれません。今回はこの表示の意味をご紹介します。
“C “と “H”の意味
そもそもこのメーターは何を示しているのでしょうか?
答えはエンジンの水温です。Cがコールド(冷たい)Hがホット(熱い)を表しています。ほとんどの車では、このメーターのちょうど真ん中の位置に針が向いている状態がエンジンの適温になります。この温度を保つようにエンジンは設計されています。しかし、針が温度計のC(冷たい)またはH(熱い)ポイントのどちらかにある場合は、エンジンに問題がある可能性があります。
C ポイントにある場合は、エンジンを暖める必要があることを示しています。
H ポイントにある場合は、エンジンがオーバーヒートしていることを示しています。
Cの理由は?
エンジンが冷えていることを示すCポイントの表示。これは冬場などの寒い気温のときに多く見られます。この状態は気温によるものなのであまり気にしなくても良いです。
ですが、エンジンをある程度動かしているのに針がCに止まっているのは、サーモスタットなどのエンジン部品の故障の可能性があります。サーモスタットが開いたままになっている可能性があり、その結果エンジンが冷そうとする状態を維持します。クーラントが理想的な温度に達することができないのでエンジンがずっと冷え切ったままになってしまいます。
また、Cポイントにある状態ではエンジンが温まっていないため、エンジンの熱を利用している暖房を起動させても、寒い空気が出てくるだけでなく、エンジンが温まるのを妨げてしまいます。
Hの理由は?
Hポイントの表示はCポイントよりも深刻な状態です。これはエンジンの温度が高すぎることを意味しています。この状態が続くとエンジンがオーバーヒートします。オーバーヒートはエンジンに大きなダメージを与えます。高温警告表示とともに、エンジンからのカチカチという音や、車の下にクーラントが漏れている、ボンネットの下から蒸気や異臭がするなど、次々に故障していきます。
オーバーヒートするとエンジンを修理ではなく、交換という高額な請求になることがあります。
もし、オーバーヒートした場合すぐにボンネットを開けるのはおすすめしません。高温のクーラントが噴き出してくる危険があるからです。この場合、落ち着いてエンジンを止め冷めるのを待ちましょう。