【9日目 函館→登別 220km】欲しい時に欲しい物
いよいよ旅も終盤!9日目は長旅の疲れを癒す為に、日本屈指の温泉街「登別」に泊まります。

GRスープラにはプログラマブルボタンという1~8まであるショートカットボタンが存在します。その名の通り、1~8番までは自由にショートカット先を設定できます。これが非常に便利で、日常生活だけでなく、グランドツーリングでも役に立ちます。
筆者は1番に自宅を登録しており、押すだけで自宅へのナビが開始されます。これはツーリング先から帰る際などに便利で、いちいち自宅へのナビの設定をする必要がありません。

グランドツーリングで役立つものとして、筆者は6番にスポーツモードのセッティング、7番に空気圧情報、8番にヘッドアップディスプレイのオンオフ切替を設定しています。
6番のスポーツモードのセッティングは、スポーツモードに入れた際のハンドリングやサスの硬さなど、同じスポーツモードでも味付けを自分好みに変えられるもので、その日の気分や走行時のシチュエーションに合わせて変えています。

7番の空気圧情報は押すと現在の空気圧と温度が表示されます。これによりパンクしてないかが分かります。筆者は一度キャンプ場に向かう道中にて、わずかにステアリングに違和感を覚え、この機能で確認したところ、わずかですが空気が抜けており、釘が刺さっている事に気づきました。
8番のヘッドアップディスプレイの切り替えは一番重宝していると言っても過言ではありません。ヘッドアップディスプレイは便利ですが、特に夜間では邪魔になる存在でもあります。通常では何個の手順を踏んでヘッドアップディスプレイをオフにする必要がありますが、プログラマブルボタンがあれば一発でオフにできるだけでなく、オンにするのもワンタッチで可能になります。
9泊目の観光
・cafe 海と硝子

海を眺め、波の音に耳を澄まし、潮風を感じながら、冷たいグラスを持ち上げ、水平線を表したかのような、素敵なグラデーションのライチカルピスを頂きました。五感全てが満たされる素敵なカフェです。ずーーーーと前から行きたくて、海が見える席を確保するべく、人生で初めてカフェの開店待ちをしました。
・登別地獄谷

登別地獄谷は噴火活動によってできた爆裂火口跡です。数多くの湧出口や噴気孔があり、その煮えたぎるような様から「地獄」と呼ばれています。地獄谷は登別最大の源泉であり、複数種の温泉が1日に1万トンも湧き上がることから、温泉のデパートと呼ばれています。
・ホテル「登別温泉 第一滝本館」

ルーツは江戸時代にまで遡る、創業160年以上の老舗旅館です。地獄谷の隣に位置し、日本10泉質の半分である硫黄・芒硝・酸性緑ばん・食塩・重曹の5つの泉質を堪能できます。今回の北海道旅行で一番良かったと思える宿で、月に1回は旅行に行く温泉大好きな筆者の人生における5本の指に入るレベルの満足度でした。露天風呂ではドリンクをオーダーでき、お盆を湯船に浮かしながら温泉を楽しめます。
これだけ温泉が楽しめてお盆シーズンにも関わらず、夕朝食付きで18700円+入湯税はコスパ最強と言っても過言ではありません。
【10日目 登別→苫小牧フェリー乗り場 170km】意外と助かるオート機能
今日が北海道最終日です。登別から夕張に寄り道してフェリー乗り場に向います。
車に乗っていると暗い時はライトをつけ、雨が降ったらワイパーを作動させる必要がありますが、現代の車はこの動作を自動で行うものもあります(2020年4月から販売されている新型車はオートライト機能の搭載が義務付けられています)。

GRスープラもその1つで、夜間走行時やトンネルに入った際、また降水時などに自動的にロービームがオン/オフされます。
筆者は以前ポルシェ・987ケイマンPDKを所有していましたが、ライトのダイヤルが遠くいちいち不便でしかたありませんでした。今まで何百回とこのオートライトを作動させていますが機能しなかったことは無く、つけ忘れも予防できるので便利・安心・安全という3つの要素を兼ねそろえています。

また、GRスープラはレインセンサーを搭載しており、雨量によってワイパーのオン/オフとスピードを自動で切り替えてくれます。
つまり、GRスープラは一昔前の車だったらステアリングの右と左についていたレバーをいちいち操作しなければならなかったものを、操作しなくとも自動的にやってくれるのです。
グランドツーリング限らず、これらの操作をしなくても良いというのは、ストレスフリーかつ安全です。
10泊目の観光
・道の駅 夕張メロード

JR新夕張駅に隣接している道の駅です。夕張の農産物といえば夕張メロン。一番良いメロンを買って帰りました。
・新日本海フェリー らいらっく

観光と言って良いのかわかりませんが、この日の思い出の1つなのでご紹介。筆者は前回の北海道旅行で「次来るときは絶対にオーシャンビューのテラス付きの部屋に泊まる」と決心していました。
前回の北海道旅行ではカプセルホテルタイプの部屋を借りたのですが、やはり窮屈ですし荷物の心配もありました。そして何より筆者は風(特に突風)を浴びるのが好きなのですが、風を味わうのには展望デッキに行く必要があり、髪の毛がスーパーサイヤ人の様に上向きになっている姿を、展望デッキにいる乗客に晒す必要がありました。そこで、今回はオーシャンビューのテラス付き個室にこだわったのです。

今回筆者が取った部屋は新日本海フェリー らいらっくのデラックスAという部屋です。この部屋は定員2名のテラス付き個室で、グレードでいうと上から2番目の部屋になります(1番上はスイート)。
料金は時期によって変動しますが、車両2台+2人の値段は111,400円で、一人当たり55,700円でした。

乗船してから受付で鍵を貰い、待望の部屋へ向かいます。部屋はビジネスホテルのような作りです。出航は夜のため、すぐにオーシャンビュー感は味わえませんが何だか特別感があります。
船が港を離れ、友人が早くも船酔いでダウン(全然大した揺れじゃない)したので、話し相手のいない筆者もおとなしく寝る事にしました。

ふと目が覚めるとカーテンを開けたい衝動にかられ、開けてみるとなんとドンピシャで日の出でした。これぞオーシャンビューの醍醐味!急いでサングラスをかけてテラスに出ました。

それからというもの、テラスに出ては風と景色を楽しみ、ちょうどタバコを吸いたくなるので3階の海の見える喫煙所で一服(部屋のある5階にも喫煙所があります)、部屋に戻ってスマホをいじって(電波が通じる時と通じないときがある。船内無料Wi-Fiもありますが1回30分、合計5回までの回数制限があり、同じく電波が通じるときと通じないときがある)またテラスに出るというルーティンを永遠と繰り返していました。
【11日目 新潟→東京 340km】GRスープラがGTとしても優れている10の理由
そうこうしていると船は新潟港に到着しました。家に帰るまでが遠足、いやグランドツーリングです。基本的に北海道では下道を走っていた筆者と、GTとしても優れているGRスープラにとって、高速の340kmは何てことありません。
それでは「GRスープラがGTとしても優れている10の理由」についてまとめていきましょう。
1.ACCと優れた高速燃費性能
2.メリハリある走り
3.シートの調整幅が広い
4.文句なしのオーディオ
5.意外と荷物が載る
6.扱いやすいサイズ感
7.安全装備が充実している
8.路面に張り付くような高速安定性
9.欲しい時に欲しい物
10.意外と助かるオート機能

GRスープラはスポーツカーとしての性能はもちろんのこと、上記のようにGTカーとしても優ぐれています。さすがにベントレー・コンチネンタルGTのような静粛性や高級感などはありませんが、よりスポーティーな走りを味わえると考えれば、良いキャラクターの持ち主だと思います。高速道路を長時間運転するような使い方には本当にピッタリな車です。
この記事を読んで少しでもGRスープラの魅力に気づいて頂けてたのなら幸いです。1万字以上お付き合いいただき、誠にありがとうございました。
前回の北海道の記事
おまけ:「東京発着・10泊11日で行く北海道モデルルート」費用一覧
東京→函館 5万5000円
フェリー代 5万5700円
新潟→東京 1万円
ホテル代 11万円
洞爺湖 19,200円
小樽 15,820円
富良野 13,585円
北見 13,800円
釧路 7,230円
苫小牧 6,600円
函館 17,243円
登別 17,765円
ガソリン代 2万5000円
飲食代 6万円
観光費 3万円
合計:35万円