世界一過酷なサーキット、ニュルブルクリンク。レーシングドライバーであり YouTuberでもあるミーシャ・チャルーディンは、この伝説のサーキットについて豊富な知識を持っており、最近の彼の動画では、BMW 335iでサーキットを走り回っています。しかし、このBMWはその後、伝説のサーキットを追放されてしまいます。一体何が理由で彼の車はニュルを追放されてしまったのでしょうか?
850馬力以上が眠るボンネットの下

オーナーによれば、マップは4種類のセッティングから選択可能で、30psiのブーストでも走れる可能性があるといいます。実際、このBMWでパワーチェックを行ったところ、852.2ps、トルクは1,155Nmでした。とんだモンスターマシンです。
チャールディンはパワーレベル620ps程度に設定し、偵察ラップに出ましたが、「フルパワーでなくともワイルドだ」と車を評価しています。実際このBMWは普段使い用の車で、ドリフトを楽しむとき以外は850馬力をフルに発揮することは無いそうです。
パワーアップのために装着された巨大なターボ以外にも、BMWにはいくつかの改造が施されています。オーナーはトランスミッションの冷却を若干調整し、アウディのサーモスタットを追加して冷却帯域を広くしています。
BMW 335iがニュルブルクリンクから追放された理由

チャルーディンと車のオーナーは、BMWで非常に刺激的なラップを楽しみピットに戻りました。道中チャルーディンはBMWのパワーを賞賛していますが、ピットに戻ったらハンドリングを改善したいと語っていました。
しかし、ピットに戻った彼らを待っていたのはニュルからの追放の知らせでした。パドックエリアに車を停めると、係員が「BMWの騒音が大きすぎる」と告げました。サーキットにはBMWよりもうるさそうな車がわんさかいるにも関わらず、この決定には彼らも驚きを隠せません。
しかし、このBMWはニュルを生涯出禁になったわけではありません。これの処分はその日だけを対象に下ったものです。オーナーもとにかくその日は満足していたので、もうやめようと思っていました。オーナーの宿泊施設に戻る途中、2人はBMWの「追放」について話し合い、先ほどコース上でBMWよりもはるかに音量レベルの高いマクラーレンを追い抜いたと指摘しました。
ドラッグレースマシンのようだ

オンボードの映像はかなりのインパクトがあり、ボンネットの下にどれだけのパワーがあるかが明らかです。チャルーディンは、335iの乗り味をドラッグマシンを運転するようなものだと例えています。
そもそもこれだけパワーがあると、繊細なアクセルワークが求められ、チャルーディンは時速160マイル近くでバーンアウトを起こさないように、あるいは車が回転してバリアに突っ込まないように細心の注意を払っています。この 335i が凶暴であることは明らかです。
また、335iはオーナーが指摘するように車重も重いので、コーナーを抜けるには少し力がいります。ロータスやポルシェのような機敏で機敏な車ではありません。これが、チャルーディンがパワーは十分にあるが、サーキットに戻った時にはもっとハンドリングを良くしたいと語る理由です。
ニュルブルクリンクにはあらゆるモータースポーツの中でも最もチャレンジングなコーナーがいくつかあり、このサーキットはF1時代には「緑の地獄」というニックネームが付けられていました。したがって、ストレートでのパワーも重要ですが、優れたハンドリング性能も必要です。